fifthレディースブランド『cinq』代表・樋口すずのが初登場。移り気な顧客をガッツリ掴んだカラー戦略と奇跡の1カ月
原宿のサロン『cinq』(サンク)は、fifthが母体のレディース特化型サロン。そこでトップに立つのが、樋口すずのさんです。20歳でfifthに入社し、今年で7年目。さまざまな試練と向き合いながら戦略を練って売上を伸ばし、4月からはレディースブランドの代表としても活躍中。入社当初から数年に渡って続いた苦悩や転機となった出来事、そして自らどのように動いて大躍進を遂げたのかなど、初登場・樋口さんのインタビュー内容をたっぷりとお届けします!
憧れの有名店を2カ月で退職。fifthに飛び込んだら教育係不在!?
私は専門学校を卒業して有名店に入社し、2カ月で退職したんです。有名店への憧れだけで就活していたので、シャンプー練習ばかりの毎日や休日返上の厳しさに触れたら、気持ちが全くついていきませんでした。今はシャンプー練習がいかに大切だったのかが分かるのですが、20歳の自分には分かりませんでしたね…。同期の中で誰よりも早く辞めて、そのあとすぐfifthに入りました。
美容はもともと大好きでしたし、高校生の頃から母と一緒に、実家がある銚子市(千葉県)から車で2時間かけて都心のサロンに通っていたほどこだわりがありました。美容師になれたらブリーチカラーをやりたいと思っていたんですけど、fifthにはブリーチを強みにしている人がいなくて、当時はまだしっかりとした教育システムもなかったんです。「次は何する?」みたいな感じで、その場でやることを決めながら教えてもらっていたので(笑)、かなりラフな雰囲気でした。
ブリーチカラーについては自主的に学ぶしか方法がなく、それこそ毎日電車の中でリクエストQJのYouTubeを見ていました。とくに、泉タカヒロさんのバレイヤージュはよく見ていましたね。それをウィッグで試しながら、自主練を繰り返しました。その頃のfifthはまだメンズに特化していなかったので女性客も多かったのですが、会社のブランディング戦略として、メンズヘアに本格的にシフトし始めていました。集客も男性顧客をダーゲットにしていましたし、実際、サロンワークでの単価もメンズの方が高かったんです。レディースを頑張っていきたいと思っていた私は、それが悔しくて…。とにかく自分がもっとレディースの技術を習得して、認めてもらうしかないと思っていました。
泉タカヒロさん出演 バレイヤージュ動画はこちら
>技術習得に力を注ぎ、ワンカラーの”グレージュ戦略”で集客に成功