【独立セオリー】有名店出身の塩見友良と阿藤俊也。新天地・清澄白河で仕掛ける「Ciala」。あえて青原エリアを外した二人の思惑とは?
「コイツと一緒ならきっと上手くやれる!」そう思えた根拠
編集部:お互いに「コイツとならやれる」と思える根拠があったんですか。
塩見:美容に熱いのはもちろんなんですけど、自分に持っていないものを持っているからです。例えば僕はSNSが苦手なんですけど、阿藤はめちゃくちゃInstagramの発信が上手いし、フォロワーも多い。これからの時代、絶対にSNSが必要だと思っていたから、頼り甲斐があるなと思っていました。
阿藤:僕はこだわるところはこだわるんですけれど、そのほかのところが雑なんですよ。例えば、お店のお金に関するところなど、絶対に適当にはできないじゃないですか。その点、塩見は店長もしていたし、サロンの経営面でかなり頼りになるだろうなと思っていました。
一緒に旅行に行ったときなんかも、塩見の提案するプランって僕が考えたものよりコスパ良く楽しめるんですよ。自分にはない才能だし、そういう才能って絶対にサロン経営でも活かせるだろうなと思っていました。
王道の青原ではなく、都心ターミナル駅でもなく、清澄白河を選んだ理由
編集部:出店場所として、なぜ清澄白河を選んだのでしょうか。
塩見:正直に言って、原宿や表参道、青山ってサロンが多すぎると思うんですよ。店舗を出すのにもお金がかかる。全然旨味がないというか。
阿藤:それに、せっかくオシャレなサロンをつくっても、あんまり映えない。僕自身、新宿や池袋の店舗で働いた経験があるんですけれど、飽和しきっている原宿や表参道と比べると全然新規のお客さまの数も違うんですよ。だから「都心からちょっと外したほうが絶対にくるよね」というのは思っていました。
原宿や表参道から近すぎず、遠すぎず、あとは再開発でタワーマンションが建っているし、古くからあるお店や若い人がつくったカフェ、あとは大きな美術館もある。下町の雰囲気と、オシャレなカルチャーが混じりあっているところが清澄白河のいいところですよね。
塩見:あとは何と言っても、決め手はこの物件ですね。実際、美術館や公園があるので休日はかなり人通りも多いし、大通りに面していて人の目に入りやすい。お店の前で写真を撮って、Googleマップか何かで検索して、新規の予約を入れてくれるお客さまも結構いるんですよ。