コロナ禍で船出した「SLEEPY」が、オシャレな人たちに愛されている理由 SLEEPY/内埜晃宏さん
2020年4月の緊急事態宣言のさなかに、ひっそりと船出した「SLEEPY」。ジワジワと認知度を高め、オーナー内埜さんの独立前からの顧客だけではなく、新規客も続々と集う人気店になりました。今やアパレル関係のお客さまなど、おしゃれな人たちに熱烈に支持されるサロンです。そこで今回は、内埜さんのこだわりの詰まったサロンにお邪魔して、サロンづくりの考え方を中心にお話をうかがいました。
仕事もプライベートも最善の準備を整えてから独立しようと考えていた
日本美容専門学校を卒業して、代官山の有名店で3年働いた後、前サロン「FRAGMENT hair」のオーナー森田さんに声をかけていただき、ほぼオープンメンバーのようなカタチで加入しました。
そこから8年間お世話になり、2020年の4月に独立。25歳くらいのころから独立するイメージはあったのですが、急いで独立することもないし、しっかりと経験を積み、後輩を育てながら準備をしたいと考えていました。
プライベートでは結婚し、子どもが生まれるといううれしいイベントもあったので、いろいろと落ち着いてから、できるだけ万全の体制でスタートしたいと思っていたんです。
前サロンでは「KHAKI」という支店の代表を任されていました。その期間4年。オーナーからはほぼノータッチで、全面的に任せてもらっていたので、限りなく経営者に近い立ち位置でした。サロン運営やデザインなどのアイディアを実現したり、やりたいことをどんどん発信したりする楽しさはあるものの、リスクを負っていたわけではありません。美容師としてさらに上のステージを目指すためにも、2番手的な立ち位置はなく、最後の最後まで責任を取れる人間になりたいと考えていました。