クリエイターが集い、新しい価値を生み出す場所を作りたい ‐Dayt./悠馬さん‐

4月から入ってくる新卒のために、サロンを引き継ぐと決めた

 

 

帰国後に働いたサロンが、今僕がいるサロンの前身です。その時にはもう自分でサロンを出すつもりだったので、業務委託で入ったんですが、2カ月後には店長をすることになりまして。ブランディングや教育にも携わりました。

 

2年半くらいやっていたんですが、スタイリストたちが結婚するので辞めるという話になったんです。それが同時に、2、3人くらい。当然、サロンの運営が難しくなります。オーナーはサロンを閉めるつもりでいました。

 

そのピンチが10月くらいだったのですが、次の4月に新卒採用で入ってくる予定の子もいたんです。完全に新卒採用の時期を過ぎていましたし、そのタイミングでの内定取り消しはかわいそうだということで、「じゃあ俺がサロンをやります」という話になったんです。

 

ずっと独立は考えていましたけれど、サロンを潰さないために、自分が物件の権利を買い取ったという流れだったんですよ。

 

 

帰国してからお金を貯めていたので、ある程度の資金はありました。でも、独立に向けての勉強はしてこなかったから、契約やら融資やらなんやら知らないことだらけで大変でした。ただ、1階から5階まである大きな物件の割には、家賃は安いのでそこは救いでした。

 

しかも、ガレージだったところにショップを入れることができたんです。今は『TEA BUCKS』っていう日本茶のティースタンドが入っているんですが、自分がサロンをつくるなら、髪を切る以外でも人が集まれる場所をつくりたかったんですよ。

 

 

サロンの名前「Dayt.」の由来は、日付のdateが語源です。成人、結婚、出産など特別な日に関わることができる、特別なヘアサロンでありたいということがまず1つ。

それに、ヘアスタイルは毎日のことだから、日々に寄り添うdayやtodayの意味も込めました。そして、最後のドットはいつ死んでもいいくらいのつもりで毎日を生きる決意の意味を込めたピリオドです。

 

内装はブリックリン調の受付周り、中東の洋館にありそうなタイルなど、僕が世界で見てきたものを織り交ぜてつくっています。ほとんど自分たちの手づくりです。床を掘ってモルタルをひいてタイルを貼って、いらない壁を壊してとか、そんな具合でしたね。

 

 

>ここに通うことがステータスになるような価値ある空間をつくりたい

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