「EVOKE TOKYOを“絶対に”成功させる」それが僕の恩返し ‐EVOKE TOKYO代表取締役/草薙 慶典さん‐
お客さまが安心できる場所をつくりたい
結果として僕は、前職のサロンに入社後2年半でデビューしました。その当時は、スタイリストデビューまで7年間くらいが普通だったので歴代最速記録です。多分、今も記録は破られていないと思います。
前職のサロンには本当に感謝しかありません。たくさん迷惑をかけましたし、調子に乗っている時期もありましたが、数えきれないほどの教育をして、僕を育ててくれました。
しかし、結果として僕は、10年以上お世話になった前職のサロンを辞めて独立の道を選びました。「辞めるからには絶対成功させる」と心に誓って。前職のサロンで10年、20年働いて独立したら、どこに行っても成功できると伝えることが、今の自分にできる唯一の恩返しだと考えています。
サロン出店までの期間は、フリーランスとして働きながら資金を貯めました。僕は前職のサロンからお客さまを連れていくのは絶対にしたくなかったので、ご連絡していなかったんです。
それでも、SNSなどで僕を見つけてくださったお客さまが大勢きてくれました。その中には、静岡からわざわざ片道2時間かけてきてくださるご年配の女性も。LINEで予約を受け付けていたので、予約のためだけにLINEを始めてくださったそうです。
そのことが本当にうれしかったのですが、一方で「お客さまが安心してこれる場所を早くつくらなきゃいけない」と痛感しました。お客さまが通い慣れている表参道でサロンを出そうと思ったのはそれがきっかけだったんです。
>オープン初日、サロンの前の道路までお祝いの花で埋め尽くされる