美容師ブロガーBanaさん、フリーランスを経て Dearsの“FCオーナー”に!【前編】
自分色を出すのは、オーナーとして成功してからでいい
編集部:せっかく自分でサロンを出すんだから自分色を出そう…って思いませんか?
松下:別に自分の望み通りにならないから辛いってことは全然ないですね。立地に関しても、お客さまを案内しやすいですし、言うことなしです。
北原:このエリアは、新規のお客さまを毎日集客できる準備が整っています。僕は、松下さんに、この店舗から毎月月間100万円の利益をつかみとってほしいと思っているんです。野球にたとえると、「松下さんはバントの構えをしていてください。僕は構えたバットに向かって正確にボールを投げますから」という感じですね。Dearsがやっているのはそれだけ再現性の高いビジネスなんです。
編集部:再現性があるから、成功するということですか?
北原:髪をきれいにしたいというお客さまを集めて、サロンに送るのできれいにしてくださいっていうだけの話です。だから、サロンのみなさんはDearsの技術や接遇をしっかり学んでおいてもらえば大丈夫。
お客さまからすれば、期待通りの艶髪を手に入れられるわけですから満足しますよね。お客さまがほしいものを提供しているから当然です。よくあるのは、自分のこだわりや得意な技術を一方的に提供しようとしているサロン。お客さまが求めているものを用意したほうが事業はうまくいきます。
言葉にすると当たり前ですが、実践しているサロンは少ないと思います。
編集部:オーナーのこだわりはいらないということでしょうか。
北原:僕は事業というのは幸せになるためにやるものだと思っています。だからそのためになることだけに集中して取り組んでいるんです。たとえば、今の看板を変えて売り上げがあがるのなら即座に変えますね。
内装も同じです。何が言いたいかというと、「こだわり」を求めすぎて、幸せになれていない事業者がすごく多いと思っているんですよね。
その点、松下さんはDearsの考えに素直に頷いてくれました。誠意を見せていただいたから、絶対に幸せに導きたいんですよね。僕はオーナーさんに、将来的には資本家になってほしいと思っています。オーナーはお金を投資することによって、時間を手にすることができますから。
まず経済的に成功してもらって、それから自分の好きなことを自由にしてもらったらいいって考えているんですよ。
>後編へ続く ※2018年1月29日公開予定
- プロフィール
-
Dears
オーナー 北原 孝彦(きたはら たかひこ)
『思い描いた未来を具現化する』をモットーに美容サロン「Dears(ディアーズ)」を地元長野にて2015年に開業、翌年には2店舗目を展開。立ち上げる美容室は「店長を作らない個が責任者」「フレックス制」「仕事が終わったスタッフから帰宅」「週休3日制」など独自の考えを元にリピート率90%以上、離職0、入社希望のスタッフが順番待ちになる状態を作る。現在ディアーズ70店舗(2018年12月時点)まで拡大。
https://dears-salon.com
- プロフィール
-
松下 真実(まつした しんじ)
1986生まれ、大阪府出身、高津理容美容専門学校卒業後上京。表参道の個人店に就職。その後クビになり、全国展開の大手美容室、業務委託、面貸しとさまざまな形態の美容室を経験し、2015年フィジーでの語学留学を経て渡豪。シドニー、パース、メルボルンの美容室で経験を積む。
http://baaaaaaana.com/
(取材・文/外山武史 撮影/菊池 麻美)