美容師ブロガーBanaさん、フリーランスを経て Dearsの“FCオーナー”に!【前編】
シドニー、パース、メルボルンの美容室で経験を積み、帰国後フリーランス美容師を経てDearsのFCオーナーになったBanaこと松下 真実(まつしたしんじ)さん<写真:右>。
独立の経緯について、Dearsグループ代表の北原 孝彦(きたはらたかひこ)さん<写真:左>と二人で振り返っていただきました。
ここ数年で急拡大を遂げ、全国に70のサロン(2018年12月時点)を構えるDearsですが赤字店舗はゼロ。サロン経営のヒントが満載のインタビューを前編・後編でお届けします。まずは前編からどうぞ!
経営を任せるかどうかは「その人を好きになれるかどうか」で決める
編集部:松下さんにはQJナビDAILYでコラムを書いていただいたこともありますし、フリーランスで働きながら自由に活動しているイメージがあるのですが、なぜサロンを構えることにしたのですか?
松下:僕はオーストラリアで2年間働いて日本に戻りました。次の展開を考えつつ、高円寺で場所を借りてフリーランスで働いていているときに、Dearsの北原さんの「フリーランスをプロデュースしたい」というツイートをみつけたんです。そのとき速攻で連絡したことが、Dears のFCオーナーになるきっかけになりました。
北原:僕は、美容師さんのブログを読ませてもらうときに細かくチェックしています。松下さんは読者をザワザワさせる強めの言葉を使う人だなっていう印象だったんですよね。正直、僕のほうから近づきたいタイプだと思っていませんでした。一方で、ブログの内容はかなり濃いと感じていて、きちんとリサーチや体験をもとに書かれている印象でした。そこに惹かれて会うことにしたんです。
松下:でも、オープンするまでに北原さんと会ったのはたったの3回です。初回は長野で食事会をして、残りの2回はDearsの店舗で運営に必要な技術を学ばせてもらいました。オープン日以降は会っていないんですよね。
北原:だいたい食事会では3時間くらい話すのですが、僕が知りたいのはDearsのやり方で成功する覚悟があるのかということと、「その人が好きになれるかどうか」ということ。
僕は会いたくない人を自分のテリトリーの中にいれないと決めているんですよ。何があっても絶対に守りたいと思える人にしかサロン経営をお願いしません。なぜなら、自分にとってマイナスな人がいると、そこに多大なリソースを奪われてしまうから。
その点、松下さんは正直だし、温かみがあるし、利害関係がなくてもお付き合いができると感じました。
技術を学ぶ機会も用意していますが、Dearsは技術面で特別なことは何ひとつしていません。しいていうなら、どこよりもていねいに施術しているということですかね。それをサロンで学んでもらっています。