スターはいらない! 新人含め全員が数字にコミットするサロンをつくる −ALIVE−
破天荒な経営戦略で、日本を代表するサロンをつくる
採用は創業1年目から新卒採用重視です。初年度は3名採って、2年以内に3名とも辞めてしまったけれど、それでも新卒採用にこだわっています。中途入社だと、僕らのやっているような新しいやり方に、柔軟に対応できないからです。
僕は、一人のスタープレイヤーを支えるために、アシスタントが何人もつく体制よりも、一人ひとりが数字をあげられることが理想だと思っています。お客さまのために何かしてあげられることがスタッフの自信につながるし、自分の手で数字をつくることでやりがいを感じられると考えているからです。
そんな狙いから、入社2年目にはカラーリストとしてデビューできるようにしたんです。実はこれ、最初はうまくいきませんでした。「まだ経験がないし、自信がないのに無理やりやらされている」とマイナスにとらえてしまう子がいたんです。でも次の年から、カラーリストとしてバリバリ活躍したいというスタッフが入り、見事に2年目で月売上200万を突破。今では、新卒で入って1年後にデビューする前提で、売り上げをつくるための準備をしていくことが、サロンの文化になっています。
若手がチャレンジできる環境を整えるためには、サロンワーク以外にも収益源が必要だと考えています。そうした狙いもあり、オリジナルシャンプーの企画・販売、定額制シェアサロン「エフ」、オンラインサロン「NO LIMIT」など、スタッフが直接手を動かさなくても会社にお金が入ってくる仕組みをつくりました。
2018年5月には、ALIVE Kichijojiもオープン。サロンを増やしてスケールメリットも得られるようにしたいです。やるなら、10店舗よりも100店舗。日本を代表するサロンをつくることを目標に、ひたすら前に進んでいきたいと思っています。
- プロフィール
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ALIVE
西川礼一(ニシカワ レイイチ)
1982年生まれ。高知県出身。関西美容専門学校を卒業後、上京。カリスマ美容師ブームの火付け役となったサロンで約8年間経験を積んで独立。2012年に『ALIVE omotesando』、2014年に『ALIVE harajuku』をオープン。スピーディな新人教育と集客力が注目され、経営オンラインサロン「NO LIMIT」に参画。全国各地でセミナーも開催。2016年12月、原宿にシェアサロン『F』、2018年5月に3店舗目となるに『ALIVE Kichijoji』をオープンさせた。
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)
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