「最高の準備」がすべての人に祝福される独立に導く -FILMS-
オープン後のバタバタでお客さまに迷惑をかけたくない
独立の「あるある話」として、オープンしたのはいいけれど準備不足でお客さまに迷惑をかけてしまう、というものがあると思います。せっかくお祝いをかねてお客さまがきてくださっているのに、バタバタして迷惑をかけてしまうのは避けたい。そう思って、できる限り100%に近い状態でオープンを迎えられるように準備をしてきました。
まずは、オープンまでにやることを徹底的にリストアップ。「いつ何をするか」まで詳細にスケジューリングしました。教育カリキュラム、サービスは設楽、法人登記、融資申請は笠井、ブランディング、採用人事は僕という具合に、3人で分担しておこないました。
初めてのことですから、当然、想定外のことも起こりうるもの。そのため、あらゆるリスクもリストアップし、それぞれにどうやって対処するかも明確にしました。具体的には、「スタッフが予定通りに入社できない」「必要な融資が降りない」などです。幸運にも僕らはそういう問題が発生しませんでしたが、そうなったときのためにリスクヘッジも重要だと思います。
おかげさまで無事オープンして1カ月、毎日感謝しながらサロンワークを楽しんでいます。ですから、もし、これから独立しようと考えている美容師さんにアドバイスするとしたら、自分を育ててくれた恩師やお客さまとの関係性を大切にしながら、できる準備を全てすることを強く勧めたいですね。そうすれば、関わる人すべてに祝福される独立が実現できると思います。
- プロフィール
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FILMS
若林 紀元(ワカバヤシ ノリモト)
山梨県出身。東京マックス美容専門学校卒業後、山梨県内のサロンに勤務。上京し、表参道の有名店を経て、飯田尚士氏と堀之内大介氏が率いるBelleで店長などの要職を経験。2017年9月1日に、設楽雅貴氏、笠井智博氏と三代表体制で、銀座に美容室FILMSを立ち上げた。主に採用人事・広報などを担当。
http://films-hair.com/
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)
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