ハンモックの上で施術する型破りなサロンが高円寺に誕生しました。オーナーは角貝雄二（つのがいゆうじ)さん。大のハンモック好きというだけでなく、一度は美容師を辞めて会社員をしていた異色のキャリアの持ち主です。今回はそんな角貝さんに、ハンモックヘアサロンとはどんなサロンなのか、そして、サロンオープンまでにどのような苦労があったのかなどを聞きました。

セットイスもシャンプーチェアもすべて特注ハンモック

僕は音楽好きで、アメリカの野外フェスにも休みをとって参戦していました。そこで、ハンモックの上で音楽を楽しむスタイルを体験し、ハンモックの魅力にとりつかれたんです。ゆらゆら揺れると楽しいし、癒されるし、体重が分散されるのでカラダの負担も少ない。それからずっと「ハンモックを使って何かできないかな？」と考えていました。

そして今年の2月に念願の「Hammock Hair Salon COCONA」をオープン。サロンの天井からぶら下がっているのは、すべてウチにしかない特注品のハンモックです。カット、カラー、シャンプー、ヘッドスパもすべてハンモックの上でやるサロンは恐らく世界でここだけだと思います。あまりに気持ち良すぎて施術中に眠ってしまうお客さまもいるんですよ。

サロンは屋上を含めて全3フロア。ヘアサロンの上の階は「お昼寝サロン＆イベントスペース」になっています。やはりハンモックの揺れが心地いいようで、最初はみなさん本を読んだりして過ごしているのですが、熟睡してしまうのがよくあるパターン。時間が経ってもお客さまの反応がないので、起こしにいくこともしばしばです（笑）。このスペースは、ハンモックの展示販売、ハンモックヨガなどのイベントにも利用しています。

お昼寝サロン＆イベントスペース

屋上はまだ準備中ですが、手ぶらでBBQを楽しめる空間にしていくつもりです。温かくなってきたら、ハンモックを吊って、お客さまに大空の下でゆらゆらしていただこうと思っています。

まだまだサロンはできたばかりですが、昔から抱いていた「美容室の枠組みを越えたい」という想いがカタチになり、お世話になったみなさんにもご覧いただけるようになって、まさに感無量ですね。

＞美容師を一度辞めたことで、美容の可能性に気づく