お客さまと店を作る! アラサー2人組の「感謝の経営」 ―LADIANCE&Co. beautybar ―
独立なんて頭になかったけど二人ならやれる気がした
-そんな二人がなぜ、共同経営者になったのでしょうか? そのいきさつを教えてください。
横溝さん:私は内側からの美を追求するために退職後、派遣などで美容師としてもキャリアを積みながらヨガインストラクターの資格を取得し、資格取得後に復帰したサロンで彼女と再会しました。
塩崎さん:前サロンの先輩が独立し、出店することになって、二人ともその先輩に誘われたんだよね。
横溝さん:そこで2年半ほど勤務しているうちに、30歳の節目が見えてきまして。それで、アラサー女子としてのサロンでのあり方、働き方、将来像やブランディングなどについて自分たちの理想とオーナーとの意見の違いが出てくるようになりました。
そのタイミングで、ちょうど新店舗出店の話が出て…代官山の店舗を手放すか、買い取るか、の選択を早急にしなければいけない状況になったんです。
塩崎さん:もともと独立する気なんてなかったし、人生を左右する選択になるというのは分かっていました。
期限もあったので焦りながらも、二人で相当悩みましたが、「自分たちのお店を持つ…? 楽しそうだからやってみたい!」って結論が出たんです。パートナーが横溝さんだからそう思えたのかもしれないんですけど。
横溝さん:私も2人ならやれる気がしたし、このチャンスを逃したら一生後悔するかもしれないと思い、買い取って独立という道を選ぶことにしました。私は冒険できなくて安全な道を選びがちなタイプなんですけど、彼女はそんな私をグイッと引っ張ってくれる。
塩崎さん:「同じ釜の飯を食う」じゃないですけれど、最初に勤めていたサロンが同じこともあって、言わなくてもわかることがたくさんあるのもいいよね。
横溝さん:役割分担を細かく話し合わなくても、すっと決まるというか。私が売上や備品の管理など管理系の仕事を担当して、彼女がお店の集客や広報を担当してくれています。特に話し合ったわけでもないのに不平等感も全然ないんですよ。
塩崎さん:もちろん、サロンワークでも相性ピッタリだよね。
横溝さん:過去の痛い恋愛から何から、もう本当に何でも知っている仲ですから(笑)。