憂鬱な問題を乗り越えた数が、成功の大きさに比例する ―Hair Make Wiz ―

やれることは全部やるが、「努力対成果」を考慮する

 

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まだ僕も発展途上なので大きいことは言えないですけれど、会社を大きくするのはビジネスモデルが必要で、でもそれを作るのには時間がかかります。

 

例えば、集客の話をすると、ウチはネットから紙媒体まで全てやっていますが、リーフ配りはやりません。リーフ配りは工数の割に成果が低いからです。集客における全ての手段において、「費用対効果」や「努力対成果」を照らし合わせています。

 

費用対効果は文字通りの意味ですが、「努力対成果」というのは造語です。意味は、努力した分、成果が得られるかということ。頑張っても成果が出なかったら誰でも疲弊しますよね。ここの部分を考えていないと、どうしても離職が増えますよ。

 

「これはあんまり意味ないよね」「このやり方はおかしいよね」っていうことを、美容業界の常識にとらわれずに改善していくことが大事。そうしないとお店も増やせないと思います。

 

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レシピを統一し、従業員マニュアルを作れば、店舗が増えても一定の質を保てる飲食業と違い、人間中心の美容はチェーン展開に向かないですよね。実際、年間1000億円売り上げる飲食チェーン店はあるけど、美容の場合は一番大きいところでも200億円規模ですから。

 

美容の場合、価格勝負でお店を増やしても、すぐ衰退すると思います。それより、僕はお客さまとスタッフが満足できる質の高いお店を増やしていきたい。

 

そのためには「新しいビジネスモデル」や「新しい働き方」を生み出す必要があると思う。実現のために、これからも精一杯もがいていきたいです。

 

 

プロフィール
Hair Make Wiz 
歌代陵(うたしろ りょう)

http://www.r-wiz.com/

千葉県市川市出身。パリー美容専門学校卒業。2015年6月現在、千葉市4店舗、佐倉市2店舗、成田市2店舗、富里市1店舗、八街市1店舗、八千代市1店舗(オープン10月)の11店舗展開。美容師の頑張りを最大限に生かす経営で美容師が物心豊かに働けるような美容室を目指している。

 

 

 

 (取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

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