11社辞めた「転職男」が13店舗のオーナーになったワケ ―株式会社フレイムス―
大型店と個人店のメリットを組み合わせたハイブリッド戦略で、埼玉エリアを中心に13店舗を展開、今年度中に4店舗出店予定の成長企業「株式会社フレイムス」。その代表を務める舟津隆一(ふなつりゅういち)さんに、独立エピソードを話していただきました。
入社4日目、荷物をまとめて「帰らせてもらいます」
最初に勤めたサロンは4年間くらい働きましたが、その後は1年に満たない間隔で転職してきました。個人店から大型店、都内の有名店など合わせて11社。いろいろな環境を見ることができてよかったのですが、雇ってくださった会社からしたらいい迷惑ですよね。振り返ると、申し訳ないことをしたと思います。
一度、デニム禁止のお店にデニムを履いていき、「着替えてこい!」と言われて、荷物をまとめて帰ってしまったこともありました。それが入社4日目。後にそのサロン出身の人と一緒に働くことになったときは、気まずかったですね。
なんで僕がそんなにお店をコロコロかえていたのかというと、それは自分の考えに自信があったからなんです。「僕のほうがお客さま想いだ」とか「ケミカルの知識に自信があるから教えたい」とか本気で思っていたので、転職先で偉い人に何か言われても、一歩も引きませんでした。
よく考えてみれば、入社したての僕が「ケミカルを教えたいんですけど」って言うのは、ラーメン屋さんで「このラーメン屋は、今日から僕が味付けします」と言っているのと同じようなもの。だから納得されなくて当然なんですけど、それでも僕は「やらせてもらえたら結果を出すのに」と思っていました。