「利他の心」が♦at’LAV♦の絆を強めている
自分の時間はゼロでも、喜びは無限大
独立してからは、考えることや、やることが倍増して、自分の時間はほぼゼロになりました。でも、それが苦痛だなんて思わない。なぜなら、スタッフの成長が僕の喜びだからです。みんながいい感じに伸びている姿を見たらうれしくなるし、みんなの成長はサロンの成長とイコールだと思う。そういう意味で、僕はサロンオーナーにとって一番重要な仕事は、スタッフの夢を一緒になって叶えていくことだと思っています。オーナーが自分の夢ばかりを追求していたら、スタッフは離れていきますよ。
個人の成長がサロンの成長にリンクするので、勤め人として働いている間は自分のことだけ考えていてもいいのかもしれません。でもサロンオーナーは、スタッフ一人ひとりの力を引き出す環境を作ってあげるべきだと思います。サロンの方向性を決めて、環境を整えていけるのは、オーナーだけなのですから。いたずらに利益を追うのではなく、スタッフが増えて、実力をつけて、お客さまも増えてきたから、店舗を広げるという地に足を着けた経営が絆の強いサロンを作るのではないでしょうか。僕はそんな確信を持っています。
- プロフィール
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♦at'LAV♦ 代表
冨山倫宏（とみやまともひろ）
鹿児島県出身。国際文化美容専門学校卒業後、都内の有名サロン2店舗を経て28歳で独立。美容激戦区・表参道に「♦at'LAV♦」を立ち上げる。数々のファッション誌、業界誌、ヘアカタログに常連として登場。サロンの枠組みを超えた美容師集団「東京ブレンド」の一員として業界全体を盛り上げるための取り組みにも注力している。
（取材・文／外山 武史 撮影／菊池 麻美）
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