美容師だって2枚目の名刺を持つ時代!? DJとしてCDデビューを果たしたMINX知念さんに聞く、サロンも認める課外活動への取り組み方
生活の一部にすれば課外活動の時間はつくれる!
-スタイリストになるとサロンでの仕事も増えていくと思うのですが、時間のやりくりや体力面など大変ではないですか? 10年間両立し続けられている秘訣を教えてください。
音楽が好きというのが続けられている一番ですが、さっきも言ったように生活のリズムになっているというのも秘訣と言えるかもしれません。あとレギュラーイベントもあって、急には辞められない環境を早い段階で築けたというのも、10年間続けられている要因になってはいますね。
中途半端は好きじゃないので、やるんだったらやり通したいし、求められたら応えたい。そういう気持ちは、美容に関してもDJに関しても同じくらい強いです。
-やりたいことがあっても時間がないと感じて、始められなかったり続けられなかったりする人も多いように思います。知念さんはどうやって時間をつくっているのですか?
うーん、やっぱり時間は自分でつくるものじゃないでしょうか。はじめは課外活動のための時間をつくるのが大変だと感じても、それに慣れてきたら自然と生活の一部になるように思います。
僕も今は営業後、サロンの仕事が入っていない曜日は1日もない状況です。でも家に帰ったら寝る前にパソコンを開いて、音源を拾って、というのが日々の流れとしてでき上がっています。生活の中にその時間が当然のようにある。そんな風にできたらいいのかなと思います。
-美容師じゃない顔も持つことで、美容師という仕事にもいい影響はあると思いますか?
僕のDJ活動ほどじゃなくても、趣味といえるものはぜひ持ったほうがいいと思います。
それが美容からすごく離れたものであっても、何かしら仕事にリンクする発見や成長を得られるはず。それに仕事のことを考えない時間や場所を持つのは、リフレッシュするうえでもいいですよ。料理とかどこかに出かけるとか、好きなことならなんでも。仕事に行き詰まったときほど、そういうものが助けになってくれるんじゃないかと思います。
- プロフィール
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MINX
トップデザイナー/知念 弘行(ちねん ひろゆき)
1986年生まれ。東京都出身。ハリウッド美容専門学校卒業後、MINXに入社。MINX原宿店にてトップデザイナーを務めるとともに、DJ Hi-6としてクラブシーンで活躍。今回、インタビューテーマとなったCD「FRAGMENT」は、マンハッタンレコードより今年4月に発売。iTunesの最高順位はジャンル別で8位に。
(取材・文/福田 真木子 写真/吉楽 洋平)