【女性美容師の30代キャリア戦略】人生は選択と転機の連続!?美容師歴10年以上の彼女たちの本音。女性美容師のキャリアを考える会

 

今までのキャリアを土台に、胸が高鳴る方へ舵を切る!

 

高瀬:正社員からフリーランスになったことで、自分の時間を作れるようになったというのは大きいかなと思います。正社員だと時間的に諦めないといけないことが多かったけど、今は行動の幅が広がって、色々な経験をすることができて、それが結果としてお客さまにいい影響を与えられるようになったと思います。もちろん、正社員も良かったです。正社員として一定の期間働いたことによって、色々勉強になったこともあるので。ただ、30代後半になって、少し自由になるという選択をしたことは、自分にとって間違っていなかったと思います。


 

金谷橋:私は新卒から今に至るまでずっと正社員として働いています。

最初に入ったサロンは地元密着型だったのですが、撮影とかクリエイティブに興味があって転職しました。FILMSの代表とは、その頃仕事を通じて知り合ったのですが、入社後に店長・マネージャーと色々と任せてもらって。ここ数年、自分が思い描くサロンを形にすることを目標に動いてきたので、いよいよ実現という感じです。

 

水戸:それも選択肢のひとつとして、めちゃめちゃ素敵だと思います! 責任のある仕事を任されるって、本当にすごいこと。

 

金谷橋:正直なところ、フリーランスや独立という選択肢がなかった訳ではないけど、でもこの7年間で学んできたことがたくさんあるから、その中で、会社の成長と今まで違和感を感じてきた部分をクリアにする為にこの選択をしました。より働きやすい環境を作りたいし、自分が歳を重ねていく中で、女性美容師としての選択肢を増やしたいと思っていて、今まで諦めてきたことも、諦めずにやれる方法を見出していくのが目標です。


 

水戸:なるほど! ちなみに、その違和感って具体的にどんなことですか?

 

金谷橋:そうですね、今までは漠然と、なぜ土日休めないのかとか、お給料が周りの職業の人よりも少ないとか、ブラックだと感じていた部分があったと思うんです。でも、そこをホワイトにする為に代表たちが動いてくれていたのも分かっていたし、正社員である以上は、体力面で制限しないといけないことや、教育に時間をかけることで自分の時間がなくなるなど、今でも多くの課題を抱えているので、それをクリアにできる方法はないかなと考えています。


 

高瀬:すごい。私はブラックなサロン事情も知っているから、今の時代ならではの大きな意識改革を感じますね(笑)

 

mao:私は最初、地元のサロンで正社員として5年間働いて、その後、業務委託サロンに転職しました。スタイリストになったからといって、すぐにフリーランスになれる訳ではないので、デビューしてから1年はそのまま働きました。こう見えても慎重派なので…。

業務委託のサロンって、当時の私の感覚ではずっといる場所ではないのかなと思いました。お金を貯める場所というか。撮影したいけど、モデル代や衣装代がかかるし、化粧品などの道具も買いたいからお金が必要じゃないですか。それにやりたいことをやりたいけど、お客さんがいなかったら話にならないから、業務委託で働くというのが、私の選択肢でしたね。

転職先の業務委託サロンは、おしゃれ系という訳ではないけど、とにかくお客さんがたくさんくるサロンでした。サロンが集客をしてくれるから食いっぱぐれることはないという感じ。そこでお金を貯めて、次は撮影もやらせてもらえる名古屋の業務委託サロンに行きました。前職のオーナーとはそこで出会って、独立するときに誘ってもらった感じですね。


 

金谷橋:業務委託からまた正社員に戻ったんですね。

 

mao:そうなんです。とはいっても、業務委託として働いていた期間も長かったので、正直、正社員に戻る時はめちゃめちゃ迷いました。でも、八田さん(前職のオーナー)が作るスタイルも好きだし、おしゃれなスタイルを作りたいという気持ちもあって、もしここで断ったら行けばよかったって後悔しそうだなって思ったんです。

 

高瀬:直感的に、何かあったんですね!

 

mao:なんとなく、明るい未来が見えた感じですね(笑)。でも、その時点で30歳目前、拘束時間が長くなる、お給料が下がるのには抵抗があったので、気持ちを全て伝えた上で、時間やお給料の交渉をしました。そして、この先ずっとこのサロンに尽くせるかは分からないということも伝えました。将来はどうなるか分からないけど、2年は絶対に頑張りますと。それを了承してもらって、入ることになりました。結局3年弱くらい居ましたけれど。

 

水戸:そこまで伝えていたんですね! それくらい、必要とされる人材だったんだろうな。

 

mao:本当に感謝しかないですね。ブライダルやヘアメイクの仕事は、最初は個人的に受けていたので、自分の休みや有休を使って東京にも来ていたんですけど、だんだん東京での仕事が増えて、休みを使うのに限界がきてしまい、途中で業務委託に変えてもらいました。

それからしばらくして、東京に拠点を移すことに決めて、今に至ります。

 

自分と向き合った上での決断、だからこそ悔いはない。

 

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