【カットの匠・枝村仁】技術教育を追求し、大型スタジオも設立。オンラインサロンは1年で1100人超え!47都道府県ツアーも絶好調
マルチに使える30坪のスタジオを保有。教育者を育成して業界の底上げを
オンラインサロンが軌道にのってきたタイミングで、埼玉・草加に動画撮影用やアカデミー用として30坪ほどのスタジオを作りました。完全に僕の趣味部屋ですけど(笑)、一応シャンプー台やセット面もつけて、美容室の造りにしています。ドライヤー20台とウィッグ、クランプも用意し、アカデミーの生徒さんはハサミだけ持ってきていただければ大丈夫という状態にしています。駅から5分の好立地で路面店なので、将来的にはレンタルスペースにするのもありかなと思っていて。
昨年の7月に、『最短距離で切れるベーシックカット』という本も出版させていただいたんですけど、そこに「47都道府県セミナーツアー」の無料チケットをつけたんです。その全国ツアーが、あと4県で終わるんですよ。集客は全部インスタで、会場の手配や申し込みフォームも全部自分で作りました。オンラインサロンの動画編集も自分でしているので、会う人みんなに「マネージャーつけたら?」って必ず言われます(笑)。でも、僕は逆に人に任せると頭に入らなくなるんですよね。だから、今のところは自分で完結しています。
来年は、全国6ヵ所(青森・東京・名古屋・大阪・岡山・福岡)でセミナーをします。教えられる人を増やし、教育が業界の新しいビジネスになっていけばいいなと思っているので、今年セミナーに参加してくれた人たちにサポートに入っていただいて今回は教える側になってもらうんですよ。美容室で社内教育をするより、外部講師を入れるほうが説得力もあると思うので、今後ニーズが増えてくると思うんですよね。そのときに僕一人では足りないので、アカデミーでは自分の血を濃く広げていくようなイメージで取り組んでいます。美容業界の底上げに貢献できるように、教育にますます重きを置いて活動していきますよ。
枝村 仁(えだむら じん)
1983年生まれ、茨城県出身。理容室を営む両親のもとで育ち、高校卒業後に埼玉県内の大型店に入社。美容専門学校通信制で学びながら実践で技術を学び、15年間の勤務の中で教育やマネジメントまで経験。2016年に独立し、親族が経営するサロンでサロンワークをしながら、セミナー活動と「JIN’s アカデミー」運営など多忙な日々を送る。ヘアコンテスト受賞歴多数。著書に『最短距離で切れるベーシックカット』(髪書房)がある。
Instagram:@jin_bob_cut
(文/織田みゆき photo/松林真幸)
re-quest/QJ navi DAILY Instagram