本当に求めている髪はなんなのか?お客さまの心を感じるための習慣 -orente 表参道 by rcid 大野道寛の習慣 後編-

上質なものを知らなければ生み出せない

 

 

感じる力を高める取り組みとして、自分がサービスを受けることも大事だと思います。20代の後半くらいから、自分がお金を出せる範囲で、『東京カレンダー』に載っているようなちょっといいレストランで食事をしたこともありました。すると、やっぱり違うんですよ。空間のしつらえも違うし、お水の置き方ひとつも違ったりする。おもてなしを受けている気分になれたんですよね。ホールスタッフの立ち居振る舞いも美しく、気遣いがあります。さすがだなと思うことも多いですし、そうした上質なサービスに触れることで、日々のサロンワークを見直すきっかけにもなりました。

 

本当にお客さまに必要なのは映えではなく生活にフィットすること

 

 

美容師の技術やデザインに関しては、SNSなどでフォロワーがたくさんいる美容師さんは皆さん上手だと思います。けれど、何か違うと感じることも多い。

Instagramが当たり前の存在になったことで、映える髪型をつくる人が増えました。でも、パーソナルな部分にフィットしないとその髪型を楽しめないと思うんですよね。寸分の狂いのないカットも、髪質改善のツヤ髪も素晴らしいけれど、実生活でもそれが必要かといったら、そうともいえないのではないでしょうか。日々の手入れがラクで、褒められて、髪が傷まず、毎日快適に過ごせることのほうが大事だと思います。

 

>お客さまは本当に持ってきた画像の髪型にしたいのか?

 

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