成功者の習慣と考え方を自分にしみ込ませ、日本一の会社をつくる -sins 日野達也の習慣 後編-
目標実現までしつこくやり続けることが習慣
薬剤開発も、店舗拡張も、スタッフの採用や育成も、一筋縄ではいきません。そんなときに、僕を支えてくれたのが、ビジネス系YouTuberで発信されている経営者達の哲学です。経営者それぞれ別々の哲学を持っていますが、共通しているのは「しつこい」こと。何をやるにも最後までやり切る。それができる人が新しいサービスやモノを生み出していると思います。
薬剤開発については、ディーラーさんをはじめ、周りの人たちから散々否定されました。「メーカーや、有名サロンのブランドとどうやって戦っていくんだ。在庫の山になるぞ」と。
でも僕は、縮毛矯正の分野で薬剤開発をしている人は多くないと思いましたし、とにかくがむしゃらに最後までやると決めました。縮毛矯正はニッチだけれど、ニーズは必ずあると信じていたからです。
実際にやってみて、薬剤開発をして生み出したプロダクトは全国の美容室に届けられるほどのものになりました。やるべきことをやり切り、その背中を社員に見せることが、社長である自分の務めだと思います。
社員ファーストで事業運営することも僕の習慣です。目標は日本一高い給与水準の会社にすること。これまで、美容師はサロンワーク中に昼食をとれないし、狭いバックヤードであわただしく休憩することが当たり前になっていたと思います。
だから僕は、社食の仕組みと、休憩に使える広いスタッフルームをつくりました。社員の健康と心の余裕を大切にしながら、日本一の働きがいある会社をつくりたいと思っています。
- プロフィール
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sins代表
日野達也
兵庫県神戸市出身。エビスビューティカレッジ卒業。公認会計士を目指して上京し、大学に通うも1年で中退。エザキヨシタカ氏に影響され美容の道へ。学生時代はモデルとしても活躍。専門学校卒業後は都内3社を経て、shine(現sins)を立ち上げる。酸性ストレートで髪の悩みを解決する極上の艶髪を提供している。美容師向け酸性ストレートオンラインサロン【ACID STRAIGHT ACADEMY】主催。2024年1月にsinsを銀座6丁目に拡張移転。
Instagaram:@sins_tatsuyahino
(文/外山武史 撮影/菊池麻美)