創業4年でグループ26店舗!美容室大手予約サイトで最上位ランクインさせた経営者のルーティン-HAVANA 塩澤宏の習慣 前編-
都内有名サロンでスタイリストとして活躍後、20代前半からマーケティングとブランドプロデュース業にシフトして、圧倒的な結果を残してきた塩澤宏(しおざわひろし)さん。独立後に立ち上げたHAVANAは、業界で最も注目されるヘアサロングループの一つとなっています。今回はそんな塩澤さんの習慣に迫ります。インタビューは前編・後編の2回、まずは前編からどうぞ!
朝イチの電話で年間1億以上の売上をつくる
僕は、会社のトップが「当たり前にやらなきゃいけないことをやらなくなる」と、その瞬間から会社の勢いが衰えていくと感じています。
トップが当たり前にやらなきゃいけないことは何か。数多くありますが、僕の場合は毎朝、各店舗に電話をかけることです。今、うちのグループは26店舗になりますが、僕は毎日、全店舗とコミュニケーションをとっています。といっても話す時間は2分から3分くらいですけれどね。
「今日の予約状況はどうかな?」「一人でも多く来店してもらえるように頑張ってね」「1メニューアップの努力をしようね」「1円にもこだわろう」「1人でも笑顔にしよう」とかごくごく当たり前の内容の話をします。
でもこの一本の電話が、みんなの意識を変えることもあるし、その少しの変化が最終的に売上にも大きく影響すると思っています。
たとえば、みんながメニューアップを意識して、カットカラーにトリートメントがついたとします。1回のメニューアップが3000円だったとして、平均スタイリスト6人だとして1日1人が1人をメニューアップすると30日で54万円。同じことを20店舗以上で12ヶ月(365日)続けたら、1年間で億単位の売上になりますからね。
お店に電話するなんて、普通のことだと思うんですけれど、アイディアばかり探しているんじゃなく、やれることをやり続ければ結果に結びつくものなんですよ。
朝の連絡をシステム化して、一斉に発信すれば簡単なことはわかっています。でも50店舗くらいまでは、会社の中心の想いを今日という日の始まりに伝えていたいんですよ。電話に出た代表、店長、スタッフと、直接言葉を交わす朝のコミュニケーションって結局大事なんですよね。そういうことから、やりがいが生まれているんだと思います。