予約700人待ちの美容師に。どんなときもワクワクする気持ちに正直でいたい

海外にいるときからNYのヘアサロン事情や自分のライフスタイルをブログで発信していました。NYでの最後のブログに「日本に帰ります」と書いたら、多くの方に「日本に帰るなら私の髪を切ってください！」と言っていただけて。紹介が紹介を呼び、おかげさまで、700人待ちという状態になっています。

今は、福岡を拠点に、月に３、４日東京の「ウォーレン・トリコミ」で働き、ときどきNYに行くという生活スタイルです。忙しいことに変わりはないですが、子どもと私のライフスタイルがきちんと確立されてきているなと感じます。

今後は、世界の方々に、日本のプロダクトやサービスのよさを伝えられる活動をもっとしてきたいと思っています。今、日本のテニス協会の方たちと一緒に大会にヘアブースの開設などをしているのですが、これを来年は大きくしようという話になっています。この活動の目標は、選手の方や、この活動に関わった美容師さんやスタッフが笑顔になるような取り組みにすること。NYで培った英語も使えますし、世界選手たちに、日本ならではのサービスやプロダクトを提供するので、日本のよさを短期間で知ってもらえるはずだと思っています。

100%は日々変わる。貪欲な追求心が生まれる理由とは？

私は、やりたいことや楽しいことがあれば頑張れると思うんです。だから、クビになってもいじめられても、美容師を続けられました。私はただ「上手くなりたい」と思っていただけ。勉強すればするだけお客さまが喜んでくれるのがうれしかったし、楽しかったんです。自分が今、100%最高なものを作るとき、それは“今”の最高であって、明日はもっといい最高になるはず。そう思うと毎日が勉強の積み重ねなので、好きなものを貪欲に追求していく気持ちが湧いてくるんです。

そして、私が自分らしく働くうえで大切にしているのは、自分がワクワクすることに正直であること。それが誰よりも働けたり、いろんな勉強をしたりする追求心になっています。そして、人として汚れるようなことはしない。お客さまの髪の毛も汚れてしまうような気がするんです。

これからも、何か自分の中で思うこと、感じることには正直な心を持ち、髪を一生触り続けていきたいと思っています。その目標はずっと変わりません。

プロフィール

CocoOmori・大森寛子（おおもりひろこ）

福岡の大村美容専門学校を卒業後、福岡のセ大型サロンに就職。ビバリーヒルズの高級サロンで働く美容師のセミナーを受けたことをきっかけに渡米を決意。アメリカの美容師免許を取得したのち、NYの高級サロンで働き、知人にすすめられた「Julien Farel」を受け、入社。2年連続売上ナンバーワンを獲得。出産後、拠点を福岡に移し、フリーランスの美容師として活躍する。

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