まるでCM!? 660万再生のリール動画を生み出すオオツヤスヒロのクリエイティビティ。劇的ヘアチェンジの魅せる映像テクニックの裏側!
圧倒的な似合わせカットで、大人女性の”新たな美”を提案しているオオツヤスヒロさん。Instagramに登場するかっこよく美しい女性たちは、まるで映画のヒロインのように素敵なヘアに大変身! 再生回数100万回超えを続々と送り出し、中には660万回再生を超える動画も。そんなオオツさんのサロンワークの拠点『Cloe恵比寿(クロエエビス)』にてインタビュー。18歳から美容業界に入り、派遣美容師として働いた経緯や、CM風リール動画を作ることにしたキッカケ、また制作のこだわりについて聞きました。
見習いとして働きながら、通信で美容免許を取得
――オオツさんは、なぜ美容師の道に?
芸大への進学に憧れていた時期もあったんですが、経済的に難しくて、何かしら手に職をつけたいなと思っていました。僕は癖毛なので、中学生の頃から髪には興味があったんです。サラサラの髪の男性を見たときに「何でサラサラなんだろう?シャンプーのせい?」などと考えていましたし、高校生になって前の席の子の髪の束感に気づき、「それどこで切ったの?」と美容室を教えてもらって、そこに行ったりとか(笑)。そのお店で初めてスキバサミの存在を知ったんですけど、「これで切れば束感の質感が出るんだな」と納得したりしていました。ある日、友達の髪を切ってあげたらすごく好評で、そこから美容師になろうかなと。それで、働きながら通信で学べるサロンを見つけ、見習いから始めることにしたんです。
ですが、働き始めて1年半後に体調を崩し、一旦そのサロンをやめることになって。回復後は違う仕事も経験してみたくなり、引越や倉庫の検品などの仕事をしました。やってみて分かったのが、どの仕事も美容室で働いているときより時間が長く感じて、自分に向いてないということでした。それで、やっぱり美容室に戻ろうと。美容師免許を取得したあとは、日払いアシスタントとして都内のさまざまなサロンで働きました。仕事の仕方も使う商材も違うのですごく勉強になりましたし、自分の将来像や理想のサロン像などをイメージしながら、1年間その働き方を続けました。トータル100軒以上は行ったかなと思います。
――派遣美容師として100軒ですか! 20代前半で、なかなかの経験をされましたね。22歳のときに就職したのには、何かキッカケが?
たまたま派遣先のサロンの代表から、「固定のサロンでちゃんとカリキュラムを受けないで、将来どうするの?」と言われて、確かに…と腑に落ちたんですよね。それで、そのままそのサロンに入社できることになって。スタイリストになるまでは、そこでがむしゃらに働きましたね。
デビューまでは、3年かかりました。18歳から業界に入っているので、派遣も入れるとトータル5年半のアシスタント歴。長かったですが、そのぶんお客さまとの場数を経験したことで対応力もつきましたし、シャンプーやその他の技術もしっかり磨けたのかなと思っていて。たとえ早くデビューできたとしても、ぶち当たる壁は必ずあると思いますし、結果オーライかなと思っています。
デビュー1年目で新店舗の店長になったんですが、管理職になってから数字とスタッフ教育に捉われてしまい、失客してしまいまして。客数が減ったことで売上も下がり、いろんな葛藤がありましたね。それで、その翌年にサロンを辞めたんです。その後、また派遣美容師を1年ほど挟んで、現在の『Cloe恵比寿』に業務委託として入りました。