カットの匠【永島稔久】サロン経営・オンラインサロン主宰・プレイヤーを身ひとつで!一人ひとりの理解度に合わせたプロ指導が人気
全国の美容師からDMでお悩みが届き、教育事業を開始
退社してからは、自分の実力を図りたかったので一旦フリーランスになりました。出店の準備期間として、活動拠点に選んだのは赤坂のシェアサロンです。心機一転してフリーに転身したことを機に、技術のバリエーションも増えました。カットは前職で得た知見を活かしながら自分なりのアレンジを加えたり、それまで使ったことがなかったレザーも講習会に学びに行き、サロンワークにも取り入れるようになりました。またカラーのオーダーも増えて、カット以外の技術も探求するきっかけに。結果的にはお客さまの層がさらに広がり、自分にしかできない仕事を提供しているという、確かな手応えも感じました。
フリーランスになってから、オンラインサロンも始めました。インスタのDMで全国の美容師さんから講習のお声がけがくるようになって、途中から美容師さん向けの投稿にシフトしました。その時に「サロンの教育環境が整ってない」というお悩みを結構いただいたんですね。コロナ禍で地方に教えに行くこともなかなか難しい時期だったので、それでオンラインサロンを立ち上げようと。
僕は、教えることも技術だと思っているんです。”伝え方”の技術ですよね。一人ひとり理解度は違いますし、ちょっと伝えて分かる人もいれば、10まで伝えないとわからない人もいます。僕も昔カットでつまずいた経験があるのでわかります。不器用=理解度だと思ってるんです。説明されたときに、見ているポイントが人によって違うんだと思うんです。なので、僕が教えるときは美容学生でもわかるような言葉のチョイスをしたり、相手の理解度に合わせて説明しています。現在サロンメンバーは、180人ほど。若い方でも参加しやすいように料金は月2200円で設定していて、月2回開催しています。企画、構成、編集まですべて一人でやっているので作業量は何かと多いですけど(笑)、楽しみながら取り組んでいます。