【美容師YouTuberナミカズ】中目黒『CASI』オーナー・並木一樹が体現する理想のワーク＆ライフスタイルと”好き“の追求
自分の思いと好きをピュアに発信
——コンテンツはヘアだけでなく、ご自身の好きなファッションや家具紹介、私生活VLOGなどもおしゃれだし、面白く発信されていますが、ジャンルを広げたことでよかったことはありますか？
幅広い発信をしているからこそ、インテリアのソファで検索している方が見つけてくださったり、好きなファッションブランドや料理ネタで見つけてくださって来店されるお客さまがいて、みなさんコアなファンになってくださるんです。そこは、すごくよかったなと思いますね。僕のお客さまは今9割がメンズです。メンズ特化にしているわけではないんですが、YouTube発信がメンズに届いて自然とそうなっていった感じなんですよ。コンテンツはウケ狙いで作っても外れることが多々あるので（笑）、自分の”好き”を軸に発信するようにしています。視聴者はメンズがほとんどでしょうし、わりと赤裸々に私生活もさらけ出しちゃってますね。
——コメントを見ても、並木さんの人間性に魅力を感じてファンになられている方が多い印象です。YouTube発信を始めて3年目に『CASI』を出店されていますが、独立願望はいつ頃からあったんですか？
店長になってからですね。それまで感じていなかったいろんな思いや葛藤が生まれて、独立願望がでてきた感じです。それで早い段階で伝えようと思い、1年前に会社には伝えて退社しました。そこから半年ほどフリーランス期間を経て、出店に至りました。
——前職は表参道でしたよね。中目黒にお店を出された理由は？
ずっと表参道にいたので、ちょっと離れたいなっていう気持ちがありました。フリーランス時代は渋谷だったんですけど、お客さまにとっても人があまり多くない落ち着いた雰囲気の場所が心地いいかなと。個人的には東横線が好きなので、沿線で探して最終的に中目黒になりました。見つかった物件に直感でビビッときたので。自分らしさをより発信していきたかったので、内装は好きなテイストにこだわり抜いて作りました。
今後はコンサルや新事業にも挑戦
——サロン経営者として3年目ですが、教育はどのようなことに力を入れていますか？
やはり”自分らしさ”ですかね。その手助けをするということを大切にしています。今、スタイリスト4名、アシスタント2名という体制なんですが、技術面についてはボブが得意なスタッフやショート推しのスタッフもいたりするので、それをどう叶えてあげられるかというところですね。僕と同じようにメンズのスタイルを作れるスタッフも育てたいですし、そこは今のところ特化しすぎずに。サロンのYouTubeチャンネルも作りたいなと思っているんですよ。スタッフと一緒にスタイルチェンジなどを発信して、そこからスタッフの集客に繋げていくのもいいかなと思っています。
YouTubeを始める美容師も増えてきているので、今後は外部にも仕事を広げてアドバイザー的な仕事もしていきたいと思っていて。僕が発信しているファッションのコンテンツでも、新事業を展開していこうと考えています。美容師としての新しい働き方に興味があるスタッフを集めながら、育てていきたいですね。
——並木さんならではの教育ですね。最近は神戸に行かれていたようですが、プライベート旅行でしたか？
そうです。神戸と淡路島に一人旅に行って、こだわりのあるお店を回ってきました。YouTubeにも投稿したのでぜひ見ていただきたいんですが、VAGUE KOBE（@vague_kobe）というアートギャラリーがすごくよかったんですよ。こだわりを感じた物だけをサロンに置こうという気持ちが、さらに強まりました。初心を思い出しましたね。お客さまが来店してくださったときに、同じような気持ちを感じられる空間にしたいなって思います。偶然、スタッフの方が僕のチャンネルを知ってくれていて、いろいろとお話もできて嬉しかったですね。YouTubeをしていると、地方でこういう出会いがあるのも楽しいんですよね。
——おしゃれで面白いYouTube、これからも楽しみにしています。本日はありがとうございました！
- プロフィール
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並木一樹（なみきかずき）／『CASI』代表
1986年生まれ、東京都出身。日本美容専門学校在学中から、ストリートスナップ企画や読者モデルとしても活躍。卒業後は都内有名店に入社し、店長などの要職を経て7年後に独立。2021年2月、中目黒に『CASI』をオープン。2018年に本格的にスタートしたYouTubeチャンネル「NAMIKAZU」ではおしゃれな私生活を発信し、現在登録者数6.5万人超え。
Instagram：@casi_namiki
YouTube：@NAMIKAZU
（文／織田みゆき 撮影／松林真幸）
