【美容師YouTuberナミカズ】中目黒『CASI』オーナー・並木一樹が体現する理想のワーク&ライフスタイルと”好き“の追求
「人がやっていないこと」をする
——アシスタント期間はどうでした?
デビューまで5年半かかったので、長い方でした。でも心は意外と折れなかったです。入社2年目に肺気胸になって手術して、そのときに少し不安になったくらいですね。当時は専門時代の同級生とルームシェアをしていたんですけど、その友達が4年でデビューしたので、焦りはありました。ですが美容師をしたいという気持ちはブレなかったですし、「カリスマになる!」と思ってましたね(笑)。
——デビュー後の集客は、どのようにされていたんですか?
街に出て客ハンもしたんですけど、苦手なのか結果につながらなかったんです。それで自分のホームページを作ったり、ブログを書いたりしていました。ちょうどInstagramが始まったくらいの時期だったので、お客さまのビフォーアフターを投稿して、そこから少しずつ集客ができるようになっていって。あとはメンズ雑誌の撮影があったので、その影響でメンズのお客さまが増えていきましたね。
——2018年にYouTubeチャンネルを本格的にスタートされていますが、何かきっかけはあったんですか?
メンズのお客さまが増えてきて、「家に帰るとスタイリングがうまくできない」という声も聞くようになり、それが一番大きな理由ですかね。まだInstagramのリール動画もなかったので、家で気軽に見れるスタイリングの動画がなくて。当時はまだYouTubeで発信している美容師がほとんどいなかったですし、人がやっていないことをやりたいなという気持ちもありました。お客さまの中に、すでにYouTube発信をしているファッション関係の方が数人いたので、相談しながら始めた感じです。
キャンプ系のガジェット紹介で好きなチャンネルがあるんですけど、その方たちの動画の雰囲気がいいなと思っていたんですね。それで、まず彼らが使っていたソニーのカメラを買いました。編集はプレミアプロを使えるお客さまがいたので、カフェで基礎を2時間くらい教えていただきましたね。やっていくうちに更新頻度を高めたくなり、今はほぼiPhoneで作っています。撮影は一眼を使うこともありますけど、ほぼiPhoneですね。