【20代、30代の転職相談】スタイリストにはなったけど、その後って…? 年齢、経歴が異なる『美容師のキャリアパス』
Q.1 30代後半になって、この先もずっと現場に立ち続けるのかと考えたら不安になりました。美容には携わっていたいのですが、現場に立つ以外で出来る仕事って何がありますか?
A.1 美容師免許を活かした仕事はたくさんありますよ! 例えばですが、インストラクター、メーカーやディーラーの営業、美容学校の教員、アカデミー併設サロンの講師、など。美容師としての技術やこれまでの経験を特に活かせるのは、講師やインストラクターではないでしょうか。
Q.2 そんな仕事もあるんですね。今のサロンでの後輩の指導は楽しいし、やりがいも感じていましたが、講師の経験はなくて…。
A.2 実は、講師・インストラクターの仕事は未経験で就職される方も多いんです。
ただ、美容学校で授業を受け持つのには資格が必要になります。もちろんその資格を持っていれば優遇されますが、持っていない場合も内定後に試験を受けることができる学校も多いのでそれほど心配ありません。
アカデミーの講師やインストラクターは、基本的に美容師免許以外で必要な資格はないので、サロンでの実務経験があれば大丈夫です。サロンの教育に携わった経験があると、より良いですね。
Q.3 そういった仕事をしている人が身近にいないのでイメージが出来ないのですが、講師やインストラクターってどんな働き方なんですか?
A.3 講師は、学校の運営に合わせて土日休みのところも多いです。有休などもあって、いわゆる会社員的な働き方に近い部分がありますね。ワークライフバランスを重視したい方には、すごく良い環境だと思います。
反面、インストラクターは企業によって働き方が様々です。臨店講習などがある場合は、サロンの営業前や営業後、スタッフが揃っている土日などに店舗に行くことも多いですね。講師とは全く違う働き方になりますが、インストラクターと合わせて営業なども行う場合は手当がついて、給与面では好待遇になりますよ。
資格や経験を活かして、新しい働き方を探してみるのも良いと思います。
まずは一度、お話を聞いてみてください。
Q.1 今は個人店で働いていて、付き合いが長い指名のお客さまも増えてきました。ただ、売上が頭打ちになっていて…。収入を増やしたいなと思っています。
A.1より多くのお客さまに入れるサロンに入社することもできますが、もう一つは独立してお店を出すという選択肢もあります。
最近は、独立支援制度が充実しているサロンも多いんですよ。プレイヤーとしての収入以上を求めるとするなら、店長や幹部を経て、独立という方法で収入を増やす可能性を考えてみてもいいかもしれません。
今すぐに独立を考えるのは難しくても、“いつか”のために知識をつけておいて損はないと思います。
Q.2 たしかに、いつかお店を出せたらいいなとは思っていたけど…。独立するための知識が全然ありません。独立支援って、どんなことをしてもらえるんですか?
A.2 基本的には経営のノウハウを教えてくれる、という意味合いです。ただ、一口に独立支援といっても、サロンによって様々。
例えば、銀行融資のためのセミナーを開いてくれるサロンもありますし、独立のための資金をオーナーが借り入れてくれて、無借金でお店を出せる…なんてサロンもあります。
決まったプログラムがあるわけではないからこそ、自分に合った形の支援をしてくれるサロンを見つけることがカギになりますね。
Q.3 支援があるのはありがたいですが、自分は子供もいるので、独立するとしてもリスクはあまり負いたくないです。
A.3 独立支援制度の一番のメリットは、個人で出すよりもずっとリスクが少ないことなんです。この制度は言い換えれば、「会社の力を借りて、経営の勉強をしながら自分のお店を持てる」という形。大きなリスクヘッジになると思います。
ただ、支援してもらえるから大丈夫!というわけでもありません。エリア、客層、客単価など、自分がお店を出す際のビジョンは出来るだけ具体的に持っていた方が良いと思います。独立したいという気持ちがあっても、ビジョンに一貫性がある人が意外と少ない。そのイメージが持てているだけで、一つ大きな強みになります。
まずはイメージを膨らませて、それに沿った形で支援してくれるようなサロンを探してみましょう。
様々なタイミングでキャリアについて考えることがあると思いますが、いろいろな選択肢を知っておくことで可能性も広がるはず。
さらに、早いタイミングから動き出すことができれば、周りの人に一歩差が付けられます。
ぜひいろいろなサロンを見て、これからのキャリアのために一歩踏み出してみましょう!
- 1 2