1年半もの転職活動で勝ち取った理想の職場−apish jeno前田真吾の転職活動秘話−

apishが求めている美容師像を把握したうえで面接に臨みました

 

IMG_7412

 

-面接の際、特別に気を使ったことは?

 

まずapishのスタッフさんたちの雰囲気に合う服を着ていきました。僕たちスタイリストは自分を見せる仕事でもあるので、ファッションも大切な要素なんです。僕も面接官をするときには、サロンの雰囲気に合っているか、表参道という土地に合う服装をしているかをチェックしますし、その日の服装のコンセプトを聞いたりもします。ファッションに気をつけたのは良かったと思います。

 

-ほかには?

 

apishが出している本を隅から隅まで読み込み、面接の時に、本に出てくるフレーズをさりげなく話に取り入れました。そうすることで、このサロンの信念をわかっているというアピールができると思ったんです。たとえば、apishの裏テーマは「親孝行」。だから、面接では、「両親は美容師になることを反対していたけど、今は応援してくれている。成功して認めてもらって親孝行したい」という話をしたりしました。

 

-本を読むというのは、いわゆる企業研究ですね。

 

そうですね。サロンに通い、さらにそのサロンがどういう美容師を求めているのかを把握する。やっぱり企業研究を怠らないことは大切です。

 

-面接は1回ですか?

 

はい。でもこれで内定が出たわけではなく、実際にサロンで1日働くことになりました。僕の働きぶりをチェックしていたんだと思います。これが二次面接のようなものでした。当日はすごく緊張しましたが、できる限り自分のよさをアピールしようと頑張りました。

 

-まる1日面接を受けるようなイメージですね。どんな準備をしましたか?

 

スタッフの方の名前をすべて事前に覚えていきました。話すときはハキハキと。終わったあともマネージャーの方に「貴重な体験をさせてくださってありがとうございました」とお礼をいいました。自分と働いたらどんな感じなのかをイメージしてもらうことが大切だと思ったので、できるだけ明るく積極的な面を見せました。幸い、次の日も呼んでもらえて、採用が決まりました。

 

apish_jeno_1

 

-無事、第一希望のサロンに入社できたわけですが、勝因はなんだと思いますか?

 

apishで働きたいという強い思いを伝えられたこと、仕事に対する積極的な姿をアピールできたことだと思います。長期戦で戦ったのもよかったのかな。入りたいサロンに短い期間で2、3回通う人は多いんです。でも、僕は約1年、10回以上も通いましたから。僕個人の意見ですが2、3回で「入りたい」という思いを伝えるのは無理だと思うんです。自分自身もそのサロンのことを知ることもできないですし。これはよく言われている言葉ですが、職場探しって恋愛と同じなんですよね。初めて会った人に「好きです」と言っても、真実味がないでしょう? でも、何度かデートを重ね、お互いを知ったうえで「好きだよ」と言えば誠実さを感じるじゃないですか。サロンに通い、本を読んで、自分もサロンのことを好きになって、相手にも「あなたのことを知りたいと思っていますよ」ときちんと伝える、それが大切だと思います。

 

-転職して、前田さん自身はどう変わりましたか?

 

自分が理想とする環境を見つけ働けたことで、人生がハッピーになったと思います。表参道のサロンでやっていける人というのは技術的にも人間的にも素晴らしい人たち。先輩方を見ていると、僕はまだまだだなと思いますが、もっと頑張って上を目指そうという気持ちになれるんです。新しい夢もできましたし。

 

-その夢とは?

 

まずはapishの店長になること。そして、雑誌やテレビに自分をどんどん売り出して“お茶の間の美容師”として有名になることです。転職するまでは漠然とした夢だったのが、東京にきて現実味のある夢に変わりました。皆さんにも、夢に一歩近づけるような転職をして成功させてほしいです。

 

プロフィール
apish jeno
デザイナー/前田 真吾(まえだ しんご)

大阪のサロンで勤務したのち、2008年にapishに中途で入社。お客さま一人一人に似合うパーマを提案することを得意としつつ、ケミカルの知識も豊富な技巧派のスタイリスト。

 

(取材・文/酒井美絵子  撮影/QJナビ編集部  写真提供/apish)

  ライフマガジンの記事をもっと見る >>

 

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング