銀座大人ショート総本家『BUMP』COO・イケダユウタ初取材。誰でも切れるカット教育で好機に変える。美容師とショート難民の一体推進

 

ホワイトな労働環境で「生涯雇用」を掲げ、キャリアアップを支援

 

今はフリーランスの時代ですが、『BUMP』はあえて逆をいきたいので「生涯雇用」を目標にしていて、社員と業務委託、個々が選択しています。キャリアステップとしては美容師を続ける選択肢もありますし、マネジメントに進む選択肢も設けています。僕自身、業務委託で働いていた頃、キャリアアップするには独立するしか道がなくて。だから、独立をしなくてもいい環境づくりに注力しています。

 

 

アシスタントの練習時間は営業時間中に確保しています。平日の営業が21時までなので、19時から2時間の練習時間を設定。技術動画もありますし、展開図はもちろん、図やテキストもあるので、切る前に予習もできます。アシスタントのカットモデルもすぐに埋まりますし、若い子たちはみんなすごく上手で、先輩が焦るくらい成長が早いんですよ。そして全員、カット料金7700円でデビューします。

 

『BUMP』のスタッフはみんなインスタ集客もうまくいっていますけど、そこは本質じゃないと思っています。お客さまが自宅に帰り、ご自身でスタイルをキープできる”扱いやすさ”を感じてリピートしてくださるので、本質は新規数ではなく“リピート数”を取れる技術力なんですね。忙しい大人女性に、いかに寄り添えるか。そして、周りの人から「素敵だね」と褒められるスタイルづくりを勝負どころとして、常に捉えています。

 

 

今後はスタッフのキャリアステージを作りたいので、活躍できる場所を増やすために店舗展開は必要なことだなと思っていて。マネジメントを学んでいるスタッフがたくさんいますしね。全国には、ショートにしたいタイミングで切れなくて困っている人がたくさんいると思うので、地方展開も視野に入れています。誰もが簡単に教えられるマニュアルも、いま作成中なんですよ。『BUMP』のショートを少しずつ広めていきたいなと思っています。

 

 

BUMP

COO(最高執行責任者)

イケダ ユウタ

1984年生まれ、福岡県出身。地元の美容専門学校を卒業後、上京。関東エリアに20店舗を展開する教育型サロンに入社。3年間のカリキュラムを1年で達成してデビュー、3ヵ月後に指名予約ナンバーワンを獲得。24歳のときに銀座の業務委託サロンに転職し、7年間ミセスのショートを数多く担当。独自のカット理論を構築する。2016年、『BUMP』に参加。技術教育を率いる立役者。

Instagram:@bump_ikedayuta

 

(文/織田みゆき photo/宮崎洋)

 

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