人気サロンがイチオシする「美容師ブレイクスルー白書2021」。 第1 回目は23歳にしてALBUM SHIBUYAの店長を任されている期待の星、佐々木未歩さん。
落ち込んだときは先輩の頑張りを見て気合を入れ直す
デビュー前は自分がスタイリッシュだと思っていたヘアスタイルをInstagramにアップしていましたが、デビュー後はホットペッパー用の撮影もしなくちゃいけないし、一般受けするデザインも少しは必要だと思って準備しました。コロナ禍でのデビューでしたが、ALBUM自体がとても集客力が強いサロンですし、フリーのお客さまも多いので、入客させてもらうことができてありがたかったですね。
私のInstagramを見てきてくださるお客さまも増えています。ブリーチカラーを推していることもあり、カットメインのお客さまもいますが、カラーに期待してこられるお客さまが多いです。ブリーチをしてベースを整えてから狙った色を入れて、しかもそれがお客さまに最高に似合っているときはハッピーな気分になります。
いつも楽しく仕事をしていますが、お客さまがあまりこないこともありますし、人間なので気持ちの浮き沈みはあります。でもそんなとき、周りの先輩の姿をみると、自分も頑張らなきゃって思うんです。特にディレクターのNATSUMIさんがいつどんなときも、たくさんのお客さまと全力で向き合っている様子をみると、へこたれていられないんですよね。
ちなみに私は、NATSUMIさんのことを心から尊敬しています。集客力の次元が違うというか、とんでもない数のお客さまが毎日いらしています。まだまだ美容師としてのレベルは遠く及ばないですが、頑張る姿勢だけは負けていられないなって思うんですよ。
感染リスクがあるなか来店してくださるお客さまを第一に考える
私はまだまだ自分がブレイクしたとは思っていませんが、周りから期待されるようになれているのだとしたら、NOBUさんのアシスタントの経験があったからだと思います。よくも悪くも「お前は年齢のわりに硬派だな」「年齢の割にしっかりしているね」などと言われることがあるんですが、これは完全にNOBUさんの影響です(笑)。
私は先輩に対して必ず敬語を使いますし、挨拶などの基本的なことを大事にしています。先輩より早く出社するのも当たり前だと思っていたし、先輩の先回りをするのがアシスタントだと思っていました。NOBUさんのもとで社会人としての基本を身につけられたことは私の強みですね。
今、仕事をする上で大事にしていることはお客さまへの感謝と安全への配慮です。新型コロナウィルスの感染リスクがあるなか、電車に乗ってわざわざサロンまできてくれているわけじゃないですか。だから絶対にガッカリさせるようなことはあってはならないって思うんですよね。
それともう一つ、今私は渋谷店のマネージャーをしています。フロアにいるスタッフがフリーランス中心なので、美容師としての経験はまだ少ないですが、正社員である私がやることになりました。このタイミングで任せてもらえるようになったのは、自ら志願したからです。
それまではNATSUMIさんが店長でしたが、ディレクターに専念することになり、私がその後を引き継いでいます。社歴的には上の先輩もいるので、副店長という選択肢もなくはなかったのですが、それまでNATSUMIさんがやっていた店長業務を全部やりたいと思ったんですよ。