人気サロンがイチオシする「美容師ブレイクスルー白書2020」。 第7回目は、デビュー1年で月売500万円達成した髪質改善の匠のDECOトップスタイリスト、小田 賢護さん
夢だけ語る口だけ野郎にはなりたくなかった
スタイリストデビューしたのは2018年です。1つ階段を登れたかな、と思いました。2019年12月には530万円の指名売上を達成。「この業界じゃ、記録を作らなきゃ目立てない」と思っていたんですよね。数字が出ないと口だけ野郎になっちゃうので、絶対に負けたくなかった。周りの美容師仲間の数字を超えなきゃっていつも考えていました。
振り返ると、デビュー半年目が、一つのターニングポイントになりました。その頃からサイエンスアクアという髪質改善メニューを始めたんです。今はデザインカラーがすごく流行っていますよね。得意なカラーで輝いているスター美容師もいます。僕が今から同じことをしても勝てないって思ったんですよね。そこで戦略を練ったんです。
カラーのリスクは、髪にダメージを与えてしまうこと。それならハイダメージのケアができれば目立てるって考えたんですよ。だからサイエンスアクアのメカニズムを自分の中に徹底的に落とし込みました。エイジングケアでも使えるから、ニーズは絶大です。カラーと違って流行に左右されることもありません。
サイエンスアクアをつくっている会社の社長さんとも仲良くなり、講習のために全国に飛び回るようになりました。これは今も続けています。そのサイエンスアクアの社長さんからも「500万円売上げられるようになってね」と期待されていたんです。今は僕のお客さまの95%がサイエンスアクアをしています。
2020年春、DECOの姉妹店サロンの共同代表へ
2020年5月に、DECOからスピンアウトした姉妹店「kurt」を任せてもらうことになりました。このサロンを、どこまでメジャーにできるか。僕と海部友貴が共同代表になり、メインのアシスタントと4月から入ってくる新卒の子たちを教育しながらサロンを運営します。ハードかもしれませんが、僕はもっと上に行きたいので、必ずサロンを有名にしたいです。
kurtでは、一人ひとりの生産性を高めたいという目標もあります。今、僕とアシスタント1.5人で500万円売り上げている状態です。この生産性をみんなで実現できるのであれば、サロン全体、ひいては美容業界全体の生産性が上がるはずだと考えています。
単価としては、カット、カラーとサイエンスアクアで大体1万6000円くらい。これはヘアケアまでカバーできる技術があれば、可能な数字なんですよね。だからゆくゆくは、自分のノウハウをどんどんシェアして、業界を盛り上げられる存在になりたいなと。やるからには、美容業界のてっぺんを目指します。
プロフィール
DECO
トップスタイリスト
(2020年5月よりkurt 代表)
小田 賢護 (オダ ケンゴ)
岩手県出身。国際文化理容美容専門学校国分寺校卒業。都内1店舗を経てDECOに入社。スタイリストデビュー1年で月売500万円達成。サイエンスアクアの技術を活用した髪質改善が強み。全国各地で行われる髪質改善セミナーで講師を務めている。2020年5月より、DECOの姉妹店「kurt」の代表に就任。
(取材/外山 武史・撮影/菊池 麻美)