人気サロンがイチオシする「美容師ブレイクスルー白書2020」。 第4回目は、メジャーなヘアコンテストで上位常連、人気セミナー講師としても活躍中のDaisyの矢冨カレンさん

コンテストへの入賞を一番喜んでくれたのはお客さまでした

 

 

Q.美容師として大切にしていることを教えてください!

 

A.「お客さまが一番大事!」

 

お客さまのことを大切に考えています。コンテストに出て、結果が出たことに対して、一番喜んでくださっているのも、お客さまだったんですよ。「おめでとう!」という言葉だけでもありがたいのに、お花やプレゼントをいただいたこともありました。きっと、ヘアコンステストは、お客さまの生活との接点がほとんどないからこそ、興味があるのかもしれません。

 

 

私のお客さまは、女性がほとんどです。会話では髪のことが中心ではあるんですけれど、お互いの私生活に話が及ぶこともあります。友達でもなく、家族でもなく、恋人でもないけれど、心地の良い距離感でいられるから、お客さまも話しやすいのかもしれません。

 

一人ひとりのお客さまに寄り添う存在でありたいし、できるだけ長くお付き合いを続けたいというのが私の願いです。デビュー時からずっと通い続けてくださるお客さまもたくさんいます。これからもお客さまにとって心地よい距離感を意識していきたいです。

 

 

それともう一つ、デザイン面でこだわっていることは、自分印をどこかに残すことです。これは、自分がやりたいデザインをするという意味ではなく、お客さま自身も知らない魅力を引き出すということ。

 

例えば、おでこが広いことを気にして前髪を下ろしているお客さまの髪を切るとき、あえておでこをチャームポイントとして出してみる。頬骨が出ていると気にしているお客さまに対しても同じで、髪で隠すのではなく、出したままでよりかわいくするデザインを考えます。お客さまのコンプレックスをチャームポイントに変えるデザインをしたいのです。

 

自信がなくてお断りしていた仕事にチャレンジ!

 

 

Q.2019年はどんな年でしたか?

 

A.「勇気を出して発信し続けた一年でした!」

 

2019年は、自分から発信する1年にしようと決めていました。例えば、それまではセミナーのお話をいただいても、人前で話すことに自信がなくてお断りしていたんですよ。でも、やっぱり、自分から発信していけるようになりたいと思い、去年くらいから思い切って引き受けるようにしました。

 

矢冨さんの作品

 

コンテストの審査員も経験しました。審査員として人前で話すためには、話す内容の何倍もの知識が必要ですし、一つひとつの言葉に責任を持つべきだと思っています。ましてや、コンテストの審査員として、人の作品を評価するわけですから、なおさらです。私はそのプレッシャーに負けていましたが、きちんと向き合っていくことに決めました。

 

 

後輩の作品撮りなど、クリエイティブ活動をサポートすることにも力を入れた一年でした。自分だけではなく、後輩のみんなにもコンテストで爪痕を残してもらえるように、導いていけたらと思っています。

 

ちなみに、売り上げの面では、顧客さまに加えて新規のお客さまも増えて、売り上げも過去最高を記録しました。12月はとても忙しかったですが、とても充実した一年でしたね。

 

>Japan Hairdressing Awardsの憧れのステージに立ちたい

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