人気サロンがイチオシする「ブレイクスルー白書2020」。 第1回目は、アート、フォト、ファッション、ミュージックなんでもこなすLIMのダ・ヴィンチ/太田 晴也さん
「2020年の顔はこの人で間違いない!」
2020年、美容業界を賑わすであろう、いま大活躍中の美容師に、QJナビDAILYがいちはやくスポットを当て、今後の目標などを聞く「ブレイクスルー白書2020」。
第1回目は、孤高のデザインサロン「LIM」の次世代エース、太田 晴也(おおた せいや)さん。
美容学生時代から芸能人のヘアメイクを担当し、アーティスト活動をはじめ、モデルやフォトグラファー、DJなど多方面でその才能を発揮しています。目標はレオナルド・ダ・ヴィンチのように分野をまたいで活躍することなんだとか。今回は多才の人、太田さんが2019年をどう過ごし、2020年にどんな飛躍を見せてくれるのか大いに語っていただきました。
現在と過去が行きかう交差点で新しい作品が誕生する
Q.LIMさんから、2020年は太田さんの年になると推薦してもらいました。そのことについてどう思われますか?
A.「本当にありがたいです!」
2019年から、ヘアメイクアーティスト兼PRという立ち位置で、会社のビジュアルなども任されるようになりました。先日もリクエストQJの表紙を任せてもらうなど、LIMのディレクターからもどんどん刺激的な仕事を振ってもらっているし、会社から期待されていることが感じられるので、本当にうれしいです。
僕自身も2020年はチャレンジしたいことがたくさんあります。会社の期待を上回る結果を出して「飛躍の年」にしたいですね。
Q.美容師として大切にしていることを教えてください。
A.「人と人とのつながり」
一番大事なのは人とのつながりだと思っています。ありがたいことに、美容業界だけではなく、ファッション関係、音楽関係、芸能人などいろいろな人とのつながりがあるのですが、ほとんど飲みの場で生まれたものなんですよね。僕ね、お酒を飲むとハイになっちゃうんです。それをおもしろがって仕事に呼んでもらうこともあるんですよ(笑)。
だから、僕の仕事とあんまり関係なさそうなところでも「じゃあ、晴也を呼んでみよう」という話になって、声をかけられたことがきっかけでヘアメイクの仕事につながったりするんです。だからどの現場も楽しいですよ。
クリエイティブに関係するところでいくと、いろいろな映画や音楽、カルチャーに触れることを大事にしています。たとえば、気に入った映画や音楽の歴史を深堀りすると、そこで学んだことが、意図せず作品に落とし込まれたり、ファッションに現れたりするんです。僕の場合、今流行っているものと、昔のヴィンテージの写真などが、交差点で行きかう瞬間みたいなところから、新しい作品が生まれたりします。
もう一つは、クリエイターとしてマルチに活動することですね。尊敬している人に「これからはヘアメイクだけじゃダメだよ」って言われたんです。ヘアメイクだけじゃなくて、いろんなことがマルチにできてないと飛び抜けられないって言われてなるほどな、と。ヘアメイクと何かを合体させることを常に意識しています。