美容師が総合格闘技に参戦!試合時間1分の超短期決戦「BREAKING DOWN」のリングに上がった河神誠一郎の覚悟と人生戦略
キックボクシングをやってきたから、美容師の自分がある
毎日30分、長いときは2時間くらいランニング。その後、早朝のウェイトトレーニングで汗を流して、朝8時にはサロンに出勤。サロンワークが終わり次第、夜はジムでスパーリング。もう何年も、こんなスケジュールをこなしています。
毎日トレーニングしているとキツいなって思うことも、そりゃありますよ。でもね、自分よりも先にジムに来て、朝早くから鍛えている人たちがいるわけです。それ見たら自分も負けてられないなと。プロならそれも当然ですけど、自分と同じように別の仕事しながらやっている人たちですから。頑張っている人を見るとやっぱり刺激を受けますし、燃えるんですよね。
それに僕は、キックボクシングをやっていたから、美容師としてここまでこれたと思っています。アシスタント時代は貧乏だし、理不尽な思いもして鬱憤がたまることもありましたけど、キックボクシングでいい感じに発散できていました。命張って格闘技をしているから、サロンワークは全然キツくない。決して手を抜いてるわけじゃなく、キックボクシングと比べたら体力の消耗もほとんどないようなものです。
今も、サロンワークで疲労を感じることはないですね。たくさん指名をもらえてうれしいし、友達と会っているような感覚で楽しくやっています。今回の「BREAKING DOWN」もお客さんはみんな応援してくれたし「美容師ほど楽しい仕事がほかにあるの?」って感じです。
自分の人生。自分の生き様を突き通す!
僕はこれからも美容師一本に絞るつもりはありません。美容師も、格闘技もやるのが、僕の人生だから。何か一つのことに専念する生き方を否定するつもりはないし、一人ひとりの生き方を僕は尊敬しています。でも、みんなが同じ生き方をすればいいってわけじゃない。
僕は美容もあるし格闘技もあるから、いつも心も体も安定している。一つのことに集中しすぎると、それがうまくいかなくなったときにメンタルも下がる一方になるかもしれない。そういうときに別のことをやると、苦しみから離れられるし、結果としてそれが浮上のきっかけなったりするものだから。僕の場合は美容師8割、格闘技8割くらいのバランスでやるのがちょうどいいと思っています。
「いやいや、そんなの河神さんだからできるのであって、普通そんな生き方できないですよ」ってアシスタントの子なんかは思うかもしれない。でもね、他人の言葉や価値観に決められてちゃダメ。自分の人生なんだから、誰に何と言われようと自分で生き方を決めようぜって思います。
<プロフィール>
LATTE
プロデューサー
河神 誠一郎(かわかみ せいいちろう)
北海道出身。山野美容専門学校卒業。新卒で多数のカリスマ美容師を生み出した伝説のサロン「HAIR DIMENSION」に入社。スタイリストデビュー後、都内1店舗を経て、ALBUM SHIBUYA、ALBUM SHINJUKUでプレイヤーとして売上を伸ばすとともに、要職を経験。Instagramは開始から2年でフォロワー10万人突破。NOBU氏らとともにALBUM SHINJUKUを超人気店に育て上げる。2019年より恵比寿LATTEに移籍し、プロデューサーとしてサロンを牽引している。2021年7月、カリスマ美容師×キックボクサーとしてBREAKING DOWN参戦!
Instagram:seiichirookawakami
YouTube:酔いしぐれチャンネル
(文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)
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