自分に厳しく、サロン史上最速デビュー! —PEEK-A-BOO 寒河江俊平さんの「このサロンで働く理由」—

 

次世代のサロンのリーダーを期待される若手スタイリストに聞く「このサロンで働く理由」シリーズ。第3回はPEEK-A-BOO史上最速の2年8カ月でスタイリストデビューを果たした寒河江俊平(さがえしゅんぺい)さんの働く理由をうかがいます。同サロンで活躍するうえで欠かせない、カットへのあくなき追求心は、美容学校生の頃にはすでに芽生えていたようです。

 


 

直感を確信に変えた就職活動のサロン巡り

 

僕が通っていたのは福島の小さな美容専門学校でした。有名サロンからの求人なんてこなかったので、就職先を決めるにあたって自分で調べるしかありませんでした。雑誌を見たり、ウェブを見たり。入学直後からそういったことをする中で、美容師にとって一番大事なものはなんだろうというのを、すごく考えました。

 

やっぱりカットが大事なんだろうな。自分が男性だからかもしれないですが、僕がたどり着いた答えはそれでした。それなら、PEEK-A-BOOだなって思ったんです。

 

でも決めきる前に、表参道界隈の有名サロンにはほぼ全部行きました。見学したり、実際に髪を切ってもらったり、多いときには1店目でカットをして、2店目でヘアカラーをしてもらってというように、東京に行った日はフルで活用していました。それでも結局、PEEK-A-BOOがいいという気持ちは揺るぎませんでした。理由は単純に、格好良いと思ったんです。丸椅子に座らず、ビシッとした立ち姿勢でカットしている姿や、サロン全体の雰囲気。他のサロンでは自分が働くイメージが湧かなかったのですが、PEEK-A-BOOではそのイメージができました。入社試験はPEEK-A-BOOしか受けませんでした。

 

 

練習したら、した分だけうまくなる

 

 

カットが大事という考えや、カットへの興味は、入社しても変わることはありませんでした。思い返せば、すごくうるさいアシスタントだったと思います。1年目の頃から先輩をつかまえては、「どうやって切ったんですか」という質問ばかりしていました。まだカットを習っていないうちから自宅にウイッグを持って帰って、本を見ながらカットの練習をしたりもしていました。先輩たちがストイックだったので、その人たちがやっているなら自分はもっとやらないと、もっと一生懸命アシストしないと、と思う毎日でしたね。

 

とはいえ疲れている日や睡眠不足のときには、練習したくないなとか、行きたくないなと思うときもありました。

 

そんなとき先輩に言われたんです。「やりたくない日にこそ、やったほうがいいよ」って。休む暇ないじゃんって、思いましたけどね。でもカットに限らず美容の仕事は、練習したら練習した分だけうまくなるじゃないですか。それを実感できたから、今がんばったほうがいいな、がんばって早くスタイリストになろうと思えたんだと思います。そうやって練習して、着実にテストをクリアして、PEEK-A-BOO史上最速でスタイリストになることができました。

 

 

>スタイリストになっても勉強をやめない!

 

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