「カットが嫌い」。美容師として致命的な弱点を克服してエースに―MINX佐々木千紘さんの働く理由

カットが好きになり、すべてが変わった。今の目標は多くのお客さまを幸せにすること

 

 

サロンワーク以外にも、今年(2018年11月15日現在)は表参道コレクションやアジアビューティーエキスポ、ナカノヘアショーといった大きなイベントに参加させていただきました。ショーではMINXの佐々木というよりも、MINX全体のイメージがそのショーで決まるので、アシスタント時代に感じていたMINXの看板を背負うプレッシャーも感じることができました。ショーの準備段階から、何度も打ち合わせをして、試行錯誤を繰り返してきたので、今は今年すべてのショーが終わりホッとしています。

 

いろんなお仕事をいただく中で、今一番楽しいのはサロンワークです。お客さまがご帰宅後、SNSのダイレクトメールから「今日はありがとうございました」とか、1週間後に「今でも髪の調子がいいです」って連絡をくれるんです。お客さまから「ありがとう」と言われることが、本当にうれしくて仕方ありません。

 

カットの苦手意識を克服してから私の意識も、提案方法も、デザインのアイデアもガラリと変わりました。

 

今はお客さまにたくさんきていただいて、多くの人を自分の力で幸せにしたいという気持ちでいっぱいです。私の元にきてくださったら、どのお客さまも悲しい気持ちにはさせません。それにサロンワークも、撮影の仕事も、コンテストやショーもおこなって、忙しい毎日を過ごしたい。MINXはやればやるだけチャンスがあるので、いろんな体験から多くを見て学びたいと思っています。忙しいほうが成長できるし、楽しいから私は好きなんです。

 

その仕事の中でも、今はサロンワークのお客さまが第一。だから、今の目標は、たくさんのお客さまにきていいただくことですね。

 

プロフィール
MINX 原宿 
スタイリスト/佐々木千紘(ささきちひろ)

1988年生まれ。岩手県出身。国際理容美容専門学校渋谷校卒業後、MINXに入社。現取締役の岡村享央氏等のアシスタントを経て2012年スタイリストデビュー。ほんわかした雰囲気の中に秘めた情熱で日々サロンワークに励む。気分転換はジョギングで休日は10km以上走ることも。

 

(取材・文/若月美沙 撮影/河合信幸)

 

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