就活で全滅した美容師が話す。不採用も不安も劣等感も、ぜんぶ成長のきっかけだった—MAGNOLiA SHINさんの働く理由
ゆるやかな成長曲線を急カーブにする次の10年
2年前、MAGNOLiAの2店舗目ができたタイミングで、店長になりました。
店長の仕事の一番の楽しみは、みんなの数字を分析し、売上を上げるために1人ひとりがやるべきことを考えること。これは自分にとってもヒントになることもが多くて、すごくいいんですよ。100万円プレイヤー、150万円プレイヤーをどんどん育てていくことが、店長としてのミッションだと思っています。
店長になった当初は、スタッフとの距離の取り方が難しいと感じたこともありました。
僕は、もともと下のスタッフに注意する役割を担っていたこともあって、つい、細々と指摘してしまいトゲトゲしい雰囲気になりがちなところがあったんです。MARBOHからも、「許せる自分に」とアドバイスされたことがあったけれど、言われたときはよく分からなかったんですよね。「誰かが言わないとダメじゃん」って。
それが店長になって、スタッフとの距離感について考えたときに、ふとMARBOHの言葉を思い出しました。「許せる自分に」なるということは、スタッフを信頼できていないとダメだし、自分の感覚を押し付けているだけではダメなんだと気づいたんです。
それからはちょっと引いた目でみんなのことが見られるようになり、今はいい距離感が築けるようになってきているような気がします。
今年はお店が10年目を迎えて、僕も美容師10年目。個人的にはやっと少しずつ外部の仕事も指名でいただけるようになってきました。これまではお店も自分もゆるやかな成長だったけれど、もう少しぐっと伸びてもいい時期かなと感じています。これからは内部ばかりではなく、外への発信にも力を入れて、存在感をアピールしていきたい。
もちろんパーマを発信の軸に据えて、やっていきます!
- プロフィール
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MAGNOLiA
青山店 店長/SHIN(しん)
1999年生まれ。日本美容専門学校卒業後、MAGNOLiAの新卒一期生として同店に入社。2016年に青山店の店長に就任。「やわらかく、崩しても、動いても素敵なヘア」のテーマと、パーマを武器にお客さまのニーズを踏まえた提案を行う。フォトコンテストやカットコンテストの受賞歴も多数。
(取材・文/福田真木子 写真/河合信幸)