なくなるサロンを引き継ぎ、店の代表に。これから目指す理想の働き方とは? ―JEFF木村恵美さんの働く理由
3年前に偶然話しかけられJEFFへ。ずっと1対1でお客さまに向き合える環境を求めていた
卒業後は大手サロンに就職して、そこから何度か転職をして、JEFFが4店舗目です。梅沢さんと知り合ったのは、3年ほど前。あるパーティで梅沢さんに話しかけられ、著書をもらったのがきっかけです。梅沢さんのことは知らなかったのですが、話を聞いていると知人が勤めていた「stereo hair」のオーナーだったことを知り、お店に遊びに行かせてもらうようになりました。
フィンランドのヘルシンキに行ったときの話を聞かせてもらったときは、「次は私も行きたいです!」と言い、2回ほど一緒にヘルシンキに行ったこともありました。
JEFFの居心地のいい雰囲気が好きでしたし、梅沢さんのような働き方をしてみたいなと思っていました。
JEFFを引き継ぐことになったきっかけは、梅沢さんに「ヘルシンキに行っちゃおうかと思うんだよね」と教えてもらったとき。この店が好きだったこともあって「JEFFはどうするんですか?」と聞いたんです。そしたら「使う人がいなかったら閉めるかな」と。JEFFがなくなってしまうのが嫌で、「じゃぁ、私が使いたいです」と言いました。梅沢さんも「お店をなくしてしまうより、使いたい人がいれば、JEFFを貸したい」と思っていたようで、引き継ぐことになったんです。
引き継ぐことを決めたものの、JEFFを守り、経営していかなければいけないので、不安はありました。しかし、「一人でやりたい」という気持ちもあったし、梅沢さんのようにお客さまと1対1で向き合うような接客にシフトしていきたかったので、JEFFを引き継ぐことに、迷いはありませんでした。
ヘアメイクのアシスタントをして気づいた理想の働き方
美容師として一番影響を受けたのは、梅沢さんですが、実は一番の理想とする働き方をしているのは、各地でヘアメイクの仕事をされているYOSHINKOさんです。私、ウェディングのヘアメイクにも興味があって、JEFFの前に勤めていたサロンでは、オーナーに頼み込んで、休みの日にYOSHINKOさんのアシスタントをさせてもらっていました。YOSHINKOさんは、徳島に自分の拠点を持っているのですが、呼ばれればどこにでも行ってヘアメイクをしているんです。
自分のやりたいことを全部やっている感じがとても自由で、しかもその仕事が人に喜ばれている。「これこそ、私が求めていた理想の働き方だ」と思いました。この出会いがきっかけで「一人でやりたい」という気持ちがどんどん高まったんです。「やりたいことをやろう」という気持ちになれたのも、この出会いのおかげだと思っています。
>JEFFにこられるお客さまに「木村さんに切ってもらうなら安心」と思ってもらうために。