機械人間だった僕に“家族”を教えてくれたサロン —grico 宮永えいとさんの「このサロンで働く理由」—

今は鏡の前がワクワクをつくる会議場所

 

 

gricoで働いて一番の変化は、自分ができることの幅が格段に広がったことです。

 

自分軸で動いていた頃はゴールが自分のためなので、人を巻き込む力もなければ巻き込む気すらありませんでした。それで成し遂げられることは、所詮自分の力の範囲内。とても小さなものだったと思います。今の僕は人のためというのが軸であり、ゴール。自然と人を巻き込めて、成し遂げられることも、美容学校生だった頃の僕には想像が及ばないくらい大きな広がりを持つようになりました。

 

例えばTORAの定休日を使って、お客さまが店主のコーヒースタンドをオープンさせたり、ヘアショーや撮影にお客さまを巻き込んだり。僕もスタッフも、お客さまも、みんな何かになり得る存在なんですよね。だからみんながうれしくなって、夢が叶う状態をつくっていけば、自然とできることが広がっていくんです。今は毎日、鏡の前が会議場所みたいな感じ。僕もお客さまも本気でワクワクして話しています。

 

美容の仕事は人に本気で関わったほうが楽しいし、自分の心が満たされます。あのときエザキに会って、人に憧れるという感情を知って、本当によかったと思っています。

 

 

プロフィール
grico
マネージャー/宮永えいと(みやながえいと)

1990年生まれ。東京都出身。日本美容専門学校卒業後、gricoに入社。2016年にオープンした新ブランド「TORA」のオープニング店長を経て、現在gricoとTORAの両店舗にて勤務。美しいサイドシルエットづくりを得意とし、エッジの効いたメンズスタイルも人気。

 

(取材・文 福田真木子 写真/河合信幸)

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