機械人間だった僕に“家族”を教えてくれたサロン —grico 宮永えいとさんの「このサロンで働く理由」—
計算だけじゃ「家族」になれない!
入社してからしばらくは「えいと君は機械みたいだね」と言われていました。小器用だし、その人に対して何をしたら喜んでもらえるかは、一応わかるんですよね。でも計算して動いているから機械みたいに見えたみたいです。
本気で人のことを考えて、心の底からこの人のためにと体が動いたり言葉が出るようになったのはスタイリスト2年目の頃でしょうか。姉妹店のTORAオープンを任せてもらったことがきっかけでした。当時のTORAは僕1人だけで営業することもありました。孤独や不安な思いがある中でお客さま1人くるだけ、大事な人を紹介していただけるだけで涙が出そうになるほどうれしかった。
計算なく純粋にお客さまに話したいことが出てきました。きてくれる人たちが幸せになれる環境をつくってあげたいなと思うようになりました。
この人たちの家族になりたい。自分の中に自然とそういう気持ちが生まれてきたんです。
僕らにとって美容の仕事は「仕事」じゃない
たぶんgricoで美容師をするというのは、仕事じゃないんだと思います。施術も接客も僕たちは業務として捉えていません。感情を100%使って行う人と人とのコミュニケーションを、毎日たくさんのお客さまとしているんだと感じています。
社訓のひとつに、「人と関わるときは心と魂に語りかける」というのがあるのですが、まさにその通りの行為が毎日毎時間gricoでは展開されています。