びよう道 vol.26 VeLO赤松美和さん 〜いったん「やる」と決めてしまったら、もう走り出すしかない。亡き恩人 植村隆弘さんが私に教えてくれたこと〜
やらなきゃいけないという「思い込みのサークル」から飛び出せ
自分がやってきたのと同じことを人に勧めようとは思いません。私は心がときめくことをするのが好きだけど、真面目にキッチリやるのが好きな人だっていると思います。そのどちらがいいとか、悪いとかそういう問題ではなく、その人の心が喜ぶことを追求したらいいと思うんですよね。ただ、大前提として美容師はお客さまであったり、スタッフであったり、人と関わることができる仕事。単なる独りよがりの自己主張ではなく、サロンはお互いを尊重して、それぞれが輝ける場所でありたい。そして、「お客さまを呼ばなきゃいけない」「売上つくらなきゃいけない」などの「こうしなきゃいけない」ではなく「こうしよう!」「こうしたい!」という発想を大切にしたいと思っています。
仮に月に10人しかお客さまに入れなかったとしても、その10人を笑顔で返せることを考えてみる。それを続けていたら必ず結果も出るようになりますよ。みんな早く結果を求めすぎているから苦しいんじゃないかな、とも思います。
結果を求めるより先に、心が躍るような嬉しいことを見つけてほしい。人って、楽しそうな人のところに集まるじゃないですか。なので、「こうしなきゃきけない」という気持ちを一度脇に置いて、本当に自分の心がときめくものを見つけて、それを追求してほしいです。
- プロフィール
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VeLOディレクター
赤松美和(あかまつ みわ)
茨城県出身、都内私立大学を卒業後、美容師の道へ。美容業界のことを知らぬまま直感を信じて、植村隆博氏、鳥羽直泰氏らが立ち上げたばかりのDADAに入社。その後都内1店舗を経て、鳥羽氏と共にVeLO/veticaをオープン。サロンワークを中心に、業界誌・広告等の撮影やヘアショー、セミナーなど幅広く活躍している。
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