びよう道 vol.1 PEEK-A-BOO・川島文夫さん 〜常に「半人前」の意識で、一生進化し続ける!〜

若者は失敗を恐れず、荒々しく、ダイナミックに行け!

 

 

これからの時代は、「生涯美容師」をめざして仕事をするスタンスが、いいデザインを生み出す原動力になるのではないでしょうか。たとえば5年でやめるならそんなに勉強をする必要はありませんが、長く続けていくとなると、より上をめざして勉強し続けなければなりません。

 

20代では、「40代になったらこんな美容師になりたい」というビジョンをもちながら自分らしく冒険し、精一杯生きていろいろ吸収すること。でっかい夢をもって、エネルギーを爆発させてほしいですね。先は長いのですから。若い人には無限の可能性があります。その可能性を自分で縮めないようにしてほしいと思います。

 

そして30代で自分のスタンスを確立し、40代で花ひらく美容師が、ぼくは一番すてきだなと思います。今は50代でも第一線でバリバリ仕事をしている人たちがたくさんいます。そうした人たちも急にそうなったわけではなく、自分としっかり向き合い、汗と情熱を持ち続けて頑張ってきた結果です。

 

僕には、大好きな言葉が3つあります。

「keep running towards the future」(未来に向かって走り続ける)、「Aim high」(志は高く)、「be the best you can be」(あなたはできる)。

仕事を続けるうえで心の支えにしてきた言葉です。

 

「keep running towards the future」は、自分でテーマを決めて未来に向けて走り続けること、「Aim high」は、どうせ夢をみるなら、とことん上、一流に向かって進んでいくこと、そして「be the best you can be」は、自分の可能性を信じること。この3つを軸にすると、生涯現役でがんばれると思います。

 

これからも「半人前」の心構えでやっていこうと思います。「一人前」と思うと、「一人前」はあっちの方へいってしまいますから。元気なうちは美容師として現役を続けます。あまり突っ走ると転んでしまうから、ゆっくりやっていかないとね(笑)。

 

プロフィール
PEEK-A-BOO
代表/川島文夫(かわしま ふみお)

東京都出身、高山美容専門学校卒業。カナダ・トロントで海外美容師生活をスタート。その後ロンドンに渡ってヴィダル・サルーンに参加。帰国後、1977年に「PEEK-A-BOO」をオープン。現在は原宿・青山エリアに3店舗、池袋、新宿、恵比寿エリアに各1店舗、銀座エリアに3店舗を構えている。

 

(取材・文/揚石圭子 撮影/泉山美代子)

 

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