MASA GINZA HAIR 大川 雅之さんのびよう道 既存指名と紹介だけで月1000万円を売り上げる日本一優しい美容師が本当に大切にしていること

お客さまに技術の説明をすることで、初めて価値が伝わる

 

 

リピーターの獲得にもこだわっていました。当時、次回予約や次回予約割引はほとんど普及していなかったと思います。僕はどうしたらお客さまがまた戻ってくれるかばかり考えていたので、必ず次回予約をとるようにしましたし、再来のお客さまに10%割引をしていました。それもあって、お客さまの定着が早かったし、安定して売上を上げられるようになったんです。

 

 

お客さまの信頼を得るために必要なのは、確かな技術と、その技術の価値を言葉で伝えること。技術力はあるのに、その価値を伝えられていない人がとても多いと僕は感じています。例えば、パーマを巻くとき、上はボリュームを出すために根元を立ち上げてアップステムでカールを作ります。下はボリュームを抑えたいからダウンステムで巻きますよね。そういう内容を説明して差し上げていたんです。美容師にとって当たり前のことでも、お客さまにきちんと説明すれば「自分のために考えてくれている」「プロの技がある」ということが伝わります。

 

 

同じことはカラーにも言えます。「この色にするとお肌の透明感が際立ちます」と説明されたら、納得していただけますよね。なぜこの髪型なのか、なぜこの色なのか、そしてなぜそれが自分に似合うのか、お客さまは知りたがっています。今も後輩たちにも伝え続けていることです。

 

お客さまに触れるときは必ず両手で優しく

 

 

もう一つ、心がけてきたのは、お客さまやモデルさんに触れる所作では、必ず両手を使うことです。片手でできることでも、反対の手をお客さまのお顔や頭に添えています。これはずっと無意識にやってきたことですが、ある現場でモデルさんに「すごく丁寧ですね」と指摘されたことで気がつきました。頭を触っているとき、メイクをするとき、カラーを塗布するとき、両手で触れることを意識すると、作業が機械的になりません。お客さまにも愛情が伝わるのではないかと思っています。

 

 

今では、雑誌撮影や芸能人、アーティストのヘアメイクの仕事をたくさんいただいていますが、これも自分から営業して取ってきたものです。BOOKを持って編集部や芸能関係の会社に飛び込んでアピールをしたんです。雑誌のお仕事もいただきましたし、その中で知り合った方を通じて俳優さんやアーティストさんを担当させてもらう機会も増えました。今も何人も担当させてもらっています。雑誌編集部に売り込んだときも、意外とみなさんは僕の作品を見てくれるし、仕事をくれるものなんですよ。

 

どんなに自分の技術に自信があっても、待っているだけでは自分を知ってもらえません。自分から動いて、発信しないと、誰にも届かない。これはSNSが普及した今も変わらないと思います。

 

 

>人は努力をやめた瞬間に後退が始まる

 

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング