LILI三好真二さんのびよう道 〜楽な方に流されて「その他大勢」になるな! 高みを目指すなら、それに見合う行動を選択せよ。〜
僕が美容師を辞めるときは、お客さまに求められなくなったとき
いつ練習するかもとても大事で、練習会は朝1時間しかしないです。夜は疲れているし、ダラダラやっても時間の無駄。1時間と期限を決めて、時間を意識してやるから、速く、美しく、施術できるようになるんです。時代にもそれがあっていると思います。
サロンワークでも同じです。全てのカットを20分でやると決めたら、忙しい時も余裕がある時も20分でやる。練習から意識づけをしておけば、営業でもそれができるんです。8割、9割の人は、暇な時はのんびり切ると思いますが、上位1割、2割に入りたかったらいつでもテキパキやるべき。やがてそれが習慣化され、当たり前になる。テキパキやること自体が楽しくなる。僕はいつでも「今が一番楽しい」と思いながら仕事をしています。幸せになる一番の練習は、笑顔の練習です。
こんな感じで美容師を続けていると、メディアの方からも評価をしていただく機会が増えます。有名美容師みたいに書いていただくこともありますけれど、自分としては一人前になった感覚すらありません。とにかく日々の仕事を楽しんで、お客さまを喜ばせたいだけです。
僕はヘアショーで会場をいっぱいにすることよりも、このサロンをお客さまでいっぱいにしていきたい。だから、今も努力をします。それでも、お客さまが来なくなったら僕は美容師を辞めようと思う。その日がくるまでは、やっぱり努力を繰り返すしかない。そう思っています。
プロフィール
LILI代表
三好真二(みよし しんじ)
香川県生まれ。高津理容美容専門学校卒業後、1店舗を経て上京。1996年SABFA卒業後、HEARTS入社。要職を経て2006年独立。原宿に「LILI」を設立。サロンワークのみならず一般誌、業界誌、全国のセミナーなどで活躍。確かな理論に基づく技術と、親しみやすい人柄で美容師からも支持されている。
(文/外山武史 撮影/菊池麻美)
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