CHARLES DESSIN 黒木 利光さんのびよう道 〜「撒かない種は咲かない」 技術と人間性を磨き続けた先に花咲く未来がある〜
「日本の美容師はすごい」と思っているのは日本人だけかもしれない
僕たちの理念は「世界を美しく変える」です。だから、日本だけでなく世界でも仕事をしなくちゃいけない。日本の美容師をすごいと思っているのは日本人だけで、海外からはそう思われていないと思っていて。というのも、世界には1人カット150万円とっている人がいるけど、そういう日本人美容師はいないですよね。僕は単価8万円くらいなんですけど、「僕ですら8万円」だと思っています。僕よりすごい美容師さんはいっぱいいるんだから、もっと高く評価されていいと思うんですよ。
海外では美容師はアーティストだから、100万円の美術品があっても不思議じゃないのと同じで、カット100万円でもおかしくない。一方で、日本の場合は髪切り職人みたいなイメージが強いのかもしれない。その感覚を払拭していきたいです。
おかげさまで、今は本当に素晴らしい人たちを巻き込んで、新しいことにチャレンジできるようになりました。僕が先輩たちに引っ張り上げてもらったのと同じように、頑張っている人たちにスポットライトがあたる世界をつくりたい。そんな自分の夢に賛同してくれる人が数百人はいると思うから、自分が進んできた道は間違っていないのかなと感じています。
- プロフィール
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CHARLES DESSIN
CEO/黒木 利光
大阪府生まれ。関西大学を中退後、NRB美容理容専門学校通信科卒業。24 歳で大阪に『シャウルデッサン』をオープンし、2度の経営危機を見事に乗り越え、圧倒的なケアブリーチ技術と酸性ストレートで飛躍を遂げる。2021年10月、東京・表参道に出店。業界誌5誌で連載を担当するほか、セミナー活動、オンラインスクールなど幅広く活躍中。著書に『酸性ストレートの教科書』『生き抜くTO DO』(髪書房出版)など。
Instagram: @charlesdessin_kuroki
(文/外山 武史 撮影/宮崎洋)
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