MAGNOLiA代表 MARBOHさんのびよう道 〜30年追いかけた答えがやっと見えてきた。一流の美容師になるための方法〜
実家の美容室は、本当は一流だった
ここ数年は、スタッフの成長のために、僕に依頼された教育や仕事の依頼に関しても、ほとんどスタッフに任せています。それによって空いた時間をつかい、より一層お客さまと向き合えるようになり、また新しい世界が見えてきました。
親父とお袋がやっていた美容室も、まんざらじゃなかったなと。親父は既に亡くなりましたが、お袋は今でも美容師を続けています。一人一人のお客さまと向き合う姿、僕が担当した業界紙で勉強して質問してくる姿勢、生涯美容師であり続ける母をリスペクトしています。あのころは東京の美容室が本物だと信じたいたし、輝いて見えていたけれど、親父とお袋がやっていた生涯顧客と向き合う美容師も、一流だったんだなと。
僕たちの仕事はハンドメイドだから、どんな時代になっても、1対1の対面でしかハッピー感を与えることはできないんです。どんなにたくさんのメディアに出ても、どんなにたくさんSNSで発信をしても、お客さまに感動を与えるためには技術が必要です。
美容の本質は技術であり、1対1でしか感動は与えられない。もちろん、人それぞれ答えは違うかもしれない。けれど、自分の仕事の本質はなんなのか考える機会はとても大事です。美容の道で身を立てていきたいと願う若い人は、一度じっくりと考えてみてください。
- プロフィール
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MAGNOLiA
代表/MARBOH
茨城県出身。表参道の有名店ANTIで小松利幸氏に師事。2008年に5月に独立し、「MAGNOLiA」をオープンさせる。技術教育に注力しており、とくにパーマの技術には定評がある。サロンワークはもちろん、”教える人を育てる”をコンセプトに講習、セミナー、専門誌、一般誌の撮影など幅広く活躍。
http://www.hairmake-magnolia.co.jp
(文/外山 武史 撮影/泉山美代子)
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