【島原GO】「サロンの虎」名物MCを直撃!大阪で3店舗を展開。BELOオーナーがたどり着いた自分軸マネジメントの経営論
どんなお客さまにも対応できる技術教育
――ご自身のYouTubeは、どのような経緯で始めたんですか?
僕の長年のお客さまの一人が動画制作を仕事にしていて、その方にいろいろとマーケティングの相談をしていたんですね。それでYouTubeをすすめられて、一緒にやることになりました。精力的に動画投稿していたんですけど、8カ月目まで何をしても再生回数が伸びなくて苦しい時期が続きました。「メンズのパーマ系コンテンツが少ないので伸びるかも」ということで、美容師向けに技術動画を投稿し始めたら、それが当たりました。技術動画は必然的に試聴時間が伸びて視聴者維持率が上がります。それによって一般の方まで届くようになり、多いときはフリー新規が月100人くらい来てましたね。
再生回数が伸びるまで続けることは本当に大変なんですが、一度ポジションを取ってしまうとなかなか揺るがないのがYouTubeの魅力かなと思います。今は制作費も広告収入でまかなえているので、安心して楽しく取り組んでいます(笑)。また「サロンの虎」のMC役を務めているのも、もともとは『BELO Channel』がきっかけだったんです。
――これからも楽しいコンテンツを期待しています。最後に、島原さんが考える”売れる美容師“は、どんな美容師だと思いますか?
本当に売れている美容師というのは、お客さまの”真”のニーズを引き出すことができるんですね。単なるニーズを引き出すのは誰でもできるんですが、そうではなく、お客さまが気づいていない悩みを解決できるスタイルを先読みして提案し、それを作って提供できる。それが真のニーズを引き出すということです。美容師は、技術だけが売りではなく、お客さまとの関係性がとても大事です。お客さまへの想いが強ければ強いほど、技術を勉強しようという想いがでてくるものなんです。だからお客さまとの関係性というベースの上に、技術が乗ってくるんですよ。なので、BELOでは顧客のリピート率を上げるために、お客さまとの関係性づくりを大切にしています。
そして、技術面では全てのジャンルに対応できる方がいいと思っているので、BELOで は全技術を網羅できる教育を目指しています。でも、全て網羅するには最低10 年はかかりますよ。最近の特化型はSNSで集客がハマれば早く育ちますが、そのジャンルのお客さましか対応できなくなってしまいます。それだと生涯美容師としての楽しみを味わいながら、支持され続けるのは難しいのかなと思っています。うちでは僕のお客さまが、僕がいないときに他のスタッフに切ってもらうこともありますし、例えば産休から戻ったスタッフを応援する意味で予約を入れてくださる方もいます。お客さまがお店全体を応援してくれている形なので⻑く通ってくださいますし、スタッフも幸せなんじゃないかな(笑)。生涯美容師を名乗っている以上は、僕らしい経営スタイルで全力で進んでいきます。
- プロフィール
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島原GO(しまはらごう)/株式会社AVVENTURA代表、BELO GROUPオーナー
本名は島原章介。大阪府出身。大阪1店舗、横浜の大型サロンを経て、2013年大阪で『BELO』をオープン。数々のカットコンテストの受賞歴をもち、延べ10万人のカット経験から質感コントロールを得意としており、その高い技術でセミナー講師やメディア出演、商品開発など幅広く活躍中。YouTube美容リアリティ番組『BEAUTY ROAD』の「サロンの虎」MCを務めるほか、自身のYouTube『BELO Channel』を運営中。
Instagram:@belo.shimahara.go
(文/織田みゆき 撮影/山元裕人)