弱冠27歳の『シザーズリーグ』シード美容師! サスーンで磨いた“本物”のカットを武器に躍動する、beepヤマグチヒロムさんって何者!?
レジェンド番組『シザーズリーグ』出演の大きな収穫とは?
留学から戻ってきたあとは、父親の経営するサロンでスタイリストとして働き始めました。細かい話をすると、そこから赤羽でbeepをオープンするまでの間にもう一度1カ月渡英してカットの勉強をしているんです。このときは、現地でサロンワークも経験しました。
beepは、もともとは父が経営するサロンの一つだったお店を自分が店長として任されている形です。今年の7月で4年目になりますが、オープンしたときはちょうどコロナ禍の真っただ中でした。その結果、ここの立地がすごく活きて。普段は都心のサロンに通っている地元のお客さまがショートの上手な美容師を近場で探して、僕やbeepを見つけてくださったので、逆に良いタイミングだったと思いますね。
僕の売りはサスーン仕込みのカットで、特に頭の形をきれいにみせるショートヘアがメイン。20代以上の大人の女性のお客さまが多く、子育て世代の女性にもたくさん来ていただいています。忙しい生活の中でも最低限の手間でスタイリッシュに決まる、シンプルかつナチュラルなものを求められることが多いので、自分の打ち出している技術とはピッタリハマっていますし、集客も好調です。
ただ、僕はモデルを使ってスタイルの写真を撮ったり、カウンセリング動画を撮ったりするのがどうしても苦手で…それから先ほども少しお話ししましたが、美容師さんに知られる美容師になりたいという目標もあるので、SNSでは主に美容師さん向けの発信をしています。
beepはリピートのお客さまが多く、ありがたいことに僕自身はコンスタントに満足のいく売り上げを出すことができています。世の中には、売り上げ1000万を出す美容師さんもいて、本当にすごいですよね。でも、とてもじゃないけど大変そうだし、自分にはできません。
僕はどちらかというと、そういった楽しさではなく、サロンワークの売り上げはそこそこでいいので、外部仕事を増やしていきたいタイプなんです。
『シザーズリーグ』には、あるメディアの取材で知り合った人からの紹介でシード枠で出場しました。収録時は周りに人はたくさんいたものの、解説の美容師さんと話しながらスタイルを作っていくので、サロンワークのような雰囲気でそこまで緊張感はなかったです。
納得のいく結果は残せませんでしたが、自分のお客さまにはエンターテイメントとして楽しんでいただけたようですし、「こんな番組に出られるような美容師に切ってもらっているんだ」と、喜んでもらえたのが大きな収穫でした。
>自分の売り上げはそこそこでも、スタッフが安定した収入を得られる仕組みづくりをしたい