25歳までに結果を出せ! 内藤流成の「倍速人生」

美容師という職業を、どんな業界にも負けないくらい「若者が輝く職業」にしたい

 

 

――現在、Belezaでマネージャーを務められていますが、それはどういった経緯があったんですか?

 

ディレクターの下田が僕のInstagramを見てくれていて、それで声をかけていただきました。オープンして2年になりますが、Belezaというサロンの成長スピードと僕のスピード感が合うなと思い、マネージャーとしてブランディングにも関わっています。

 

実際、Belezaに入ったあとは、売上1000万円も見えてくるような勢いで集客があるという状況です。エデンのメンバーもそうですが、僕たちはSNSに強くて、ミーハーになることに抵抗感がない世代。1か月で1万人フォロワーが増えた時期もあり、「Instagramでこんなに集客できるんだ」と実感しています。

 

 

――今、とても勢いのある状況ですが、今年の7月から2ヶ月間イギリスに留学し、サスーンアカデミーで学ぶと聞きました。もったいないという思いはなかったですか?

 

よく言われるのですが、もったいないとは思わないんです。逆にみんなにそう言われるタイミングで行くことに意味があるのかなって(笑)。

 

今はフォロワー数や売上という数字で僕の強さを証明していますが、これからはもっともっと技術を高めて証明していく場面が増えると思うんです。そのための留学です。

 

ここまで生意気なことをたくさん言ってしまいましたが、実はチキンなので先輩や同じ美容師さんにどう見られているかは気になります。技術や物事の順番で間違いがあるといけないので、そこは着実にステップアップしていきたいです。

 

 

――内藤さんがそこまでスピード感や数字にこだわるのはなぜなんですか?

 

いろいろな人が言っているように、美容師の価値を上げたいというのが一つです。高校生や美容学校生という若い世代の人に向けて、一番近い距離で結果を示すというのが僕の役割の一つです。22歳、23歳という若さで結果を出せる、お金を稼ぐこともできるし家族を持つこともできるって思ってもらえれば、夢を持ってもらえますし、美容師になりたいという高校生も増えると思うんです。だから、「25歳までに結果を出す」とかじゃなくて、「今、結果を出す」ことを大事にしたいですね。

 

そういう意味では、学生時代からSNSで発信をしてフォロワーがたくさんいると、就職したあとのスタートダッシュでお金の動き方や働きかたも変わってくると思うんです。若い世代がハサミ一本でイチ美容師としてブランディングできる時代が来たら、飲食業界やアパレル業界よりずっと若い世代が輝いている、それこそサッカー選手のような夢を与えられる職業になるんじゃないでしょうか。

 

―最後に、同世代の美容師さんに向けてメッセージをいただけますか。

 

 

「自分の選択を愛し、自分の愛した人生を生きよう」ということを伝えたいです。人間は35000回位以上の選択をしているといいます。そんな中で「誰かがこうしろと言ったからこうする」と他人を基準にした選択を重ねていると、いざ困難な局面を迎えたときに、「言われたとおりやったのにうまくいかなかった」と人のせいにしがちです。そうなると、成長は止まってしまいます。なので、人に選択を委ねることなく、自分自身にベクトルを向けて、自分が納得できる選択をしてほしいと思います。それができれば、失敗だって成長に繋がると思います。

 

プロフィール
Beleza SHIBUYA マネージャー
内藤流成(ないとう りゅうせい)

1996年生まれ。山梨県出身。資生堂美容技術専門学校卒業後、有名店を経て独立。同級生の美容師たちと「エデン」を立ち上げる。2019年からBelezaでマネージャーを務める。

 

(文/須川奈津江  撮影/菊池 麻美)

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