マジで命かけてます! アスリート美容師3人が語る“苦しい”の先にあるスポーツの魅力
みなさんは、日々運動していますか? 美容師の仕事は体力勝負! 常日頃、健康のために運動をしようと考えている人も多いのではないしょうか。
そこで今回は、「健康のための運動」のかなり上を行く、スポーツに命をかける3人のアスリート美容師を特集! 自身が行っているスポーツの魅力や美容師の仕事に与えるメリットを伺いました。
運動したいなと思いつつ、何からはじめればいいかわからない…という美容師さん必見です!
<目次>
>休みの日はほぼ山! トレイルラン美容師のBroccoli playhair 藤川 英樹さん
>苦難や困難の先にある「感動」と「充実」を求めて。登山&クライミング美容師のYOKE 江原 堅志さん
>筋トレは裏切らない。トレーナーとしても活躍する筋トレ美容師のHair Make UR 川島悦実さん
休みの日はほぼ山! トレイルラン美容師のBroccoli playhair 藤川 英樹さん
――あなたが「トレイルラン」をはじめたきっかけを教えてください。
『Broccoli』をオープンしたのが今から8年前の30歳のとき。その後、毎日暴飲暴食し、お腹が出てきてダサい体になってきていました。しかし、尊敬する経営者には体がバキバキの人が多い。そこで、ダイエット目的でランニングをはじめました。
しかし、物欲お化けの僕は、ランニング中でも気になるお店が目に入るとすぐに入って衝動買いしてしまうんです。お休みの日にランニングをすると、リュックがパンパンになるほど買い物をして、しまいには買い物袋を持って走っている自分がいました。
そんなとき、友だちから「山を走るトレイルランというスポーツがある」と聞き、山なら物欲にかられず走れる! と思ったのがトレイルランをはじめたきっかけです。
――「トレイルラン」の魅力を教えてください。
42.195kmのマラソンだと、38歳の僕はなかなか若者に勝てないと思うんです。でもトレイルランや、100km、100マイルなどの長距離レースは、走力や若さ、フィジカルの部分だけでなく、今までの挫折や人生経験などのメンタルの部分も大事になってくるので、勝てるチャンスがあります。
そしてトレイルランは“奇跡”が起きない、つまり練習と努力が嘘をつかないスポーツなんです。そういうところが楽しくて、ハマりました。
――「トレイルラン」にどのくらいの時間を使いますか?
お店の休みの日は、ほぼ山に行って走っています。東京近郊だと高尾や奥多摩、箱根あたりが多いです。日頃の練習は、出勤前の一時間と夜、帰宅してから一時間にできるだけ走るようにしています。月間走行距離は320kmくらいです。
最近は距離だけでなく、階段練習や坂道練習などを取り入れたり、雨の日は家で体幹トレーニングをしたり、お店でも時間があればこっそり筋トレしたり。レースは土日なのでなかなか出場できなかったのですが、スタッフにお願いし、月に一回出場させてもらっています。
――「トレイルラン」が美容師の仕事にどのような影響を与えていますか?
走ることで僕の精神を保てている部分は大きいです。一人になる、無になる時間ですね。また、走りながらの思考や、誰かと走りながらの会話ってポジティブになるんです。
走りながら「『Broccoli』で一緒に働かないか」と口説いたスタッフもいます。走っていなかったら、そのスタッフは今いなかったかもしれません。そう思うと、本当にランニングに感謝ですね。
最近ランニングチームを作ったのですが、仲間たちと「チームをよくしていこう」と、いろいろ話し合ったり、ときにはぶつかったり、新しい仲間が増えたり。利害関係がない仲間たちだからこそ何でも言い合えるんです。そんなランニングチームからの学びを、スタッフとの関わり方や、『Broccoli』でのいいチームの作り方にそのまま活かせられればと思います。
毎週木曜夜のチーム練には『Broccoli』のスタッフの中にも参加してくれる子がいて、スタッフ同士のコミュニケーションや外の人たちとの関わりなど、スタッフの人との繋がりや思考の幅が広がるいいツールだなと思います。
プロフィール
Broccoli playhair
代表/藤川 英樹(ふじかわ ひでき)
8歳で世界中の髪を切る世界一周を終え、30歳で『Broccoli playhair』をオープン。ダイエットではじめたランニングから、トレイルランにハマり、250kmを10kgほどの荷物を背負って走るアタカマ砂漠マラソン、ゴビ砂漠マラソンなどに出場。C&E(Challenge&Experience)という、一年のうち1カ月お店を閉めて、スタッフ全員何かしらのチャレンジか経験をしに行くという制度を導入。今後、UTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)やUTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)など100mileのレースにどんどんチャレンジしていこうと思っている。
>マッターホルンやモンブランも登頂! YOKEの江原 堅志さんが語る「山」の魅力とは?