【金子史】有名大型店22年の勤務を経て華麗なる独立！東京タワーが見えるリュクスなサロンancrea Aoyamaは大型サロンとシェアサロンのいいとこ取り
いろいろな技術に特化した美容師を招いて勉強会を開催
——前店ではプレイヤーとして活躍されてきて、今回はそこに経営者としての顔もプラスされました。両立してみてどうですか？
なかなか大変です（笑）。前店のマネージャーに独立の話をしたときに、「お前は生粋のプレイヤーだから経営者は難しいぞ」と言われていたんですよ。本当に両立はハードです。でも、誰かと一緒にサロンを経営するという考えもなかったんですよね。共同経営が増えてきていますが、私はピンとこなくて。これから優秀なスタッフが増えてきたら、担当してもらえる業務も出てくるかもしれないので、今のところは自分1人で頑張っています。
——アシスタントが4人ということで、技術指導もされるんですよね。
勉強会は結構やっていますね。メディアや雑誌などいろいろと経験をしてきてできた人脈を活かして、得意分野をもっている人たちに頼んで来てもらっています。ただ、来ていただいてもこちらがアウトプットできる技術レベルじゃないと、インプットだけで終わってしまうんですね。最初の頃はいろんな人を呼んで開催していたんですけど、アシスタントがまだ追いついていないことがわかったので、ある程度のレベルまで育ってから段階的にやっていくことが大事かなと。そろそろデビューする子もいるので、今後は増やしていきたいなと思っています。
——デビューするときに打ち出すジャンルは、自分で探すんですか？
私が美容を学んできた頃は、全ての技術ができるオールマイティな美容師が求められていました。でも今の時代は違います。「自分の好きなスタイルを前面に出したらいいんじゃない？」なんて話すことはありますが、逆にスタッフの方から「でも売れませんよ」って言い返されたことがあります（笑）。若手スタッフたちも、自分のやりたいものと、売れるものが違うことを肌感覚でわかっているんですね。集客と単価、自分の時間に合う、合わないなどというのはしっかり心得ているように思います。
——頼もしいですね。みなさんSNS集客にも注力しているんですか？
私もスタッフたちも、どちらかというとSNSは苦手なので、そこは課題です。だから他店で活躍しているSNSに強い美容師さんを講師に招いて、SNS講習もしていたりします。え、今!? という感じで出遅れていますが（笑）、インスタのストーリー投稿回数や投稿時間なども決めて、それぞれが取り組んでいきます。もちろん会社として集客できる仕組みも作っていきますので、これからのancreaをどうぞ見守っていてください。
- プロフィール
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金子 史（かねこふみ）
『ancrea Aoyama』代表
鹿児島県内のサロン1店舗を経て、上京。AFLOATで22年間勤務し、CM、雑誌、ヘアショー、ヘアメイク、セミナー講師など幅広く活躍。店舗代表やCOOなどの要職も務めて、2022年に退社。翌年3月、表参道に『ancrea Aoyama』をオープン。2021年から連続でカミカリスマ美容師に認定されており、日本屈指のトッププレイヤーの1人。
Instagram：@kanekofumi
（文／織田みゆき photo／松林真幸）
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